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多彩なオプションを標準装備した888万円の家を2015年に発売したアイダ設計ですが、現在はホームページをチェックしても888万円の家はラインナップされておらず、もう1,000万円以下で注文住宅を建てられないのかと残念に思っている人もいるかも知れません。
ただ888万円は無理でも、世の中にはまだ1,000万円以下で建てられるローコスト注文住宅があります。ここではそんな1,000万円以下で建てられる家をご紹介し、実際に建てるときの注意点も含めてローコスト住宅について解説していきます。
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
1,000万円以下で建てられるローコスト注文住宅4選
アイダ設計は「ブラーボスタンダード」を888万円の家として販売していましたが、現在「ブラーボスタンダード」の販売価格は1,000万円からとなっています。このように住宅価格が高騰しており、品質にこだわると1,000万円以下で建てられる注文住宅は限られてしまいます。
そこでここでは、品質が高くおすすめできる1,000万円以下の注文住宅という基準で、4種類のローコスト注文住宅をご紹介していきます。
アイダ設計「スイートハウス」価格:928万円〜
888万円の家はアイダ設計のラインナップから消えていますが、コンセプト住宅である「スイートハウス」が、928万円から購入できる自由設計の家として販売されています。税別価格ですので消費税込みにすると1,000万円を超えてしまいますが、それでも十分にリーズナブルです。
スイートハウスはウイルス対策を重視したコンセプト住宅で、新しい生活様式を実現するために開発されました。置き配に対応するための宅配BOX、手洗いうがいを習慣化するために玄関近くに設置した洗面台など、ウイルスを持ち込まないための工夫が施されています。
機能面ではグレードの高い注文住宅には劣りますが、汚れの付着しにくい親水コートを外壁に採用して、いつまでもきれいな状態を維持できます。自由設計ですので、間取りも自由に決められるなど、細部にこだわることもできる魅力的な注文住宅です。
アイフルホーム「i-Prime7」価格:1,000万円以下
i-Prime7はアイフルホームのネット限定住宅で、完全規格化を行うことで合理的な価格を実現しています。間取りの自由度はありませんが、ライフスタイルに適したプランから選ぶことができ、仕様や色などは自分で選ぶことができます。
アイフルホームのキッズデザイン対応住宅ですので、子どもが安全かつ健やかに育つように作られており、最長30年保証や10年の設備機器保証など、保証制度も充実しているので安心して長く暮らせるといった魅力もあります。
インターネットを利用することでコスト削減に成功し、21坪の「パーティーを楽しむプラン」なら、税抜きで901万円からと消費税込みでも1,000万円以下を実現できます。間取りが限定されるというデメリットがありますが、少しでも安く家を建てたい人におすすめの注文住宅です。
セイカホーム「ハピネス」価格:888万円
セイカホームの「ハピネス」は20.78坪、888万円の注文住宅です。ローコスト住宅でありながらも自由設計が可能で、坪数によって間取り変更が可能です。地球に優しい断熱材を採用し、さらに断熱性を高めるためにLow-E複層ガラスを標準装備しています。
設備はリーズナブルなタカラスタンダードのアイテムを使っていますが、いずれも品質が高く標準装備でも十分に満足できる仕様になっています。もちろんワンランク上のオプションも用意されており、建物が安いので装備にお金をかけることができます。
ただし、利用できるエリアが限られており、セイカホームが展開しているのは、熊本・久留米・福岡のみです。住宅ローンの無料相談にも応じていますので、該当するエリアでローコスト住宅を建てようか迷っている人は、セイカホームに相談してみましょう。
ライフレーベル「ZERO-CUBE SIMPLE STYLE」価格:900万円
ライフレーベルは“Hello,new fun.” をブランドスローガンに掲げた規格住宅ブランドで、住宅を通じて人生を楽しんでもらうための提案をしています。全国に160社以上の取扱店があり、どこでも利用できるローコスト住宅として注目されています。
取り扱っている住宅はいずれもリーズナブルな価格設定になっていますが、その中でも余計なものをすべて取り除いたZERO-CUBE SIMPLE STYLEは、900万円から購入が可能となっています。シンプルでありながら上質さも忘れない人気モデルのひとつです。
生活しやすい動線を確保しつつ、空間に出っ張りを作らないことでどのような家具でもフィットするように間取りがデザインされているのが特長です。建物をシンプルにして、必要なものは家具や家電で補いながら、自分らしい暮らしを手に入れたい人にぴったりな注文住宅です。
実例紹介!1000万円以下の家
以下はsuumoに記載されてる実例を紹介しております。suumoではスーモカウンターというサービスがありまして、住宅ローン、土地探し、ハウメーカーの選び方など無料相談が出来ます。
アッシュホーム平屋:本体価格800万円
坪単価 | 48.4万円 |
延床面積 | 54.66m2 |
坪数 | 16.5坪 |
間取り | 平屋 |
無料相談 | スーモカウンター |
タツノコホーム:本体価格768万円
坪単価 | 36.8万円 |
延床面積 | 69.14m2 |
坪数 | 20.9坪 |
間取り | 2階建て |
無料相談 | スーモカウンター |
ニッカホーム:本体価格933万円
坪単価 | 52.3万円 |
延床面積 | 59.06m2 |
坪数 | 17.8坪 |
間取り | 平屋 |
無料相談 | スーモカウンター |
ニッカホーム:本体価格890万円
坪単価 | 80.9万円 |
延床面積 | 36.37m2 |
無料相談 | スーモカウンター |
テック千里:本体価格980万円
坪単価 | 36.3万円 |
延床面積 | 89.27m2 |
無料相談 | スーモカウンター |
テック千里:本体価格980万円
坪単価 | 36.3万円 |
延床面積 | 89.26m2 |
無料相談 | スーモカウンター |
1,000万円以下で家を建てるときの注意点
4種類のローコスト住宅をご紹介しましたが、セイカホームのような地域密着型のハウスメーカーや工務店を探せば、まだまだ魅力的な注文住宅があります。ただ、すべてのローコスト住宅が優秀というわけではなく、ローコスト住宅ならではの問題点もあります。
そこでここでは、1,000万円以下で家を建てようとしたときに、どのような点に気をつければいいのかについて、詳しく解説していきます。
モデルハウスで実際の建物を確認する
1,000万円以下の格安住宅になると、どうしても建物の材料を安いものにする必要があります。その結果、仕上がりが安っぽくなることが多々あります。屋根と壁があればいいという人なら、それでも問題ありませんが、見た目にもこだわりたい人だと後悔することになります。
それを防ぐには、あらかじめモデルハウスで仕上がりを確認しておくしかありません。モデルハウスがない小さな工務店の場合には、過去に手掛けた建物を紹介してもらいましょう。それも難しいなら素材のサンプルなどを確認してください。
実際の外壁や内装の仕上がり、使い勝手などが自分の許容範囲内であれば問題ありません。もし仕上がりに満足できないなら、素材のグレードを上げるか、別のローコスト住宅で検討しましょう。建ててから後悔することのないよう、できる限りモデルハウスを細かくチェックしておきましょう。
快適さを妥協しない
ローコスト住宅を選ぶときに安さばかり追求すると、断熱性も気密性も低く、夏は暑くて冬は寒いというような家に仕上がってしまうことがあります。耐震性能も低くて、ちょっとした地震で大きく揺れてしまい地震のたびに不安になるという人もいます。
これでは自宅なのにリラックスして過ごすことができません。夏と冬はエアコンをフル稼働させることにもなるので光熱費もかかってしまいます。家を建てるときには、室内空間の快適さについては妥協しないようにしましょう。
- 断熱性能
- 気密性能
- 耐震性能
この3つにはこだわって、安心して快適に過ごせる家を建てましょう。特に冬が厳しい北海道や東北、本州の日本海側の地域では、安さよりも断熱性と気密性にこだわりましょう。
予算に上限を設定しておく
建物価格を安く抑えることができると、予算に余裕があるためオプションであれもこれもアップグレードしたくなります。その結果、ローコスト住宅のメリットである安さが薄れてしまって、普通の注文住宅と同じくらいの価格になることがあります。
そうならないために、家を建てる前に予算の上限を決めておきましょう。建物価格だけでなく土地代や諸経費も含めた総額を決めておき、その総額を超えないようにしながらオプションでアップグレードしましょう。
ポイントはよく使う場所にお金をかけるということです。キッチンや浴室、トイレなど毎日使う場所にワンランク上のアイテムを使うことで、満足度がアップします。予算オーバーにならないように気をつけながら、生活の中で最も重要だと考えている場所にお金を使いましょう。
アフターフォローがどこまでしてもらえるか確認しておく
住宅の寿命は建物の性能と、その後のメンテナンスによって決まります。最近はローコスト住宅でも建物の性能が上がっていますが、アフターフォローがきちんとしていないと、あっという間に建物が老朽化します。
そうならないためにもローコスト住宅を選ぶときには、アフターフォローがしっかりと受けられるハウスメーカーや工務店に依頼しましょう。保証がしっかりとしているのはもちろんのこと、業績が安定していることも重要です。
家を建ててもらったものの、数年後に倒産してサポートが途切れるなんてことがあります。そのようなリスクを回避するために、888万円の家のような格安住宅を建てる場合には、知名度の高い大手ハウスメーカー、もしくは地域に長く根付いている業者を利用しましょう。
ローコスト住宅は業者選びが重要
アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶとお伝えしましたが、ローコスト住宅で家を建てるときには業者選びがとても重要になります。価格だけで選んでしまうと、建ててから後悔することになりかねませんので、どこで建てるのかをじっくりと検討しましょう。
- アフターフォローがしっかりしている
- 実績があり人気が高い
- 接客応対が丁寧で信頼できる
- 提案力が優れている
このような視点でハウスメーカーや工務店をチェックして、これらを満たした業者の中から最適な提案をしてくれたところに依頼しましょう。そのときに1社ずつ問い合わせをするのではなく、「タウンライフ家づくり」というサービスを使うのがおすすめです。
「タウンライフ家づくり」は、1回の申込みで複数の業者から間取りや価格の提案を無料で受けられるサービスです。申し込みページの要望記入欄に「888万円の家をイメージしています」と書いておけば、1,000万円以下の予算で提案してくれます。
それぞれの業者が提案してくれた間取りを比較検討できますし、相見積もりの状態にもなるのでどの業者も価格を抑えた魅力的な提案をしてくれます。自分では見つけきれなかった優良工務店が見つかることもありますので、格安にこだわるなら「タウンライフ家づくり」を活用しましょう。
今でも888万円で家を建てられる?
住宅業界では現在、人手不足と材料価格の高騰により住宅の価格が上がりつつあります。オリンピックが終われば落ち着くという噂もありますが、現時点では住宅価格は上がる傾向にあり、アイダ設計も888万円の家をラインナップしていません。
それで888万円で家を建てることができないのかというと、必ずしもそういうわけでもありません。地域密着型の工務店やハウスメーカーの中には、アイダ設計にあやかって888万円の注文住宅を発売している業者もいて、さらに予算を1,000万円まで増やせば選択肢が増えます。
日本人の平均所得はリーマンショック以降に大幅に下がっており、住宅ローンで高額な借り入れができない人が増えています。このような所得が少ない人をターゲットにしたハウスメーカーが増えており、注文住宅でも坪単価が30万円台という商品もラインナップされています。
そのようなローコスト住宅を選ぶことで、今でも1,000万円以下で注文住宅を建てることが可能です。もちろん価格なりの設備や素材を使うことになりますが、素材感や間取りにこだわらないのであれば、不満なく暮らしていけます。
まとめ
材料の高騰もあって、残念ながらアイダ設計の「888万円の家」は最低価格が1,000万円からとなっています。それでも、コンセプト住宅である「スイートハウス」が928万円からとなっており、現在でも1,000万円以下で注文住宅を購入できます。
他にもアイフルホームの「i-Prime7」など機能性に優れたローコスト注文住宅もあり、地域密着型の工務店も含めれば、いくつも選択肢があります。気をつけたいのは、それらのすべてが高機能というわけではなく、断熱性や気密性が低く、外観も安っぽいものがあるということです。
安いから仕方ないと思うかもしれませんが、そもそも「888万円の家」が人気だったのは、低価格なのに機能性を妥協していなかったからです。ただ安いだけの家では、暮らし始めてから不満が積み重なることになるので、住宅の快適さという部分はこだわって家を建ててください
業者選びがとても重要になりますので、最初から1社に絞るのではなく複数の業者の提案を比較検討するのも重要です。そのとき「タウンライフ家づくり」を使うとスムーズに提案を出してもらえますので、安く家を建てたい人は上手に活用しましょう。
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