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結婚のタイミングで家を建てたいけど、収入があまり多くなく住宅ローンで借りられる金額が少ない人にとって、ローコスト住宅はとても魅力的ですよね。大手ハウスメーカーの半額近い値段で新築一戸建てが手に入りますので、選択肢のひとつにしている人も多いかと思います。
でも安いものにはそれなりの理由があります。実際にローコスト住宅を購入して後悔しているという人もいますので、ここではどのような気になる点があり、どうすれば失敗せずに安く注文住宅を手に入れることができるのか、詳しく解説していきます。
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
ローコスト住宅で後悔した口コミ調査
ローコスト住宅を建てて後悔した内容を当サイトで独自調査致しました。
間取り | 8人 |
外壁 | 6人 |
アフターサービス | 5人 |
デザイン | 4人 |
断熱性 | 4人 |
その他 | 2人 |
耐久性 | 1人 |
ローコスト住宅のX(ツイッター)の口コミ失敗談
その他ローコスト住宅がどのような住宅なのか把握したところで、実際に家を建てた人がどのような後悔をしているのか見ていきましょう。
すべてが安っぽい
低価格帯の設備を導入していると説明しましたが、低価格なのは設備だけでなく、壁紙や建具、壁材などもすべてリーズナブルなものを採用しています。このため、仕上がりがどうしても安っぽくなってしまい、新居なのに高い満足度が得られません。
ローコストとはいえ、総額で2,000万円近くかけたことを考えると、見た目の安っぽさは「もう少しお金をかければ良かった」という後悔につながっています。
間取りの自由度が低くて注文住宅である必要がなかった
すでにお伝えしましたように、ローコスト住宅は規格化しているケースが多く、間取りの自由度がほとんどありません。決まった間取りの住宅を購入することになるので、価格を安く抑えるために標準装備をそのまま導入すると、建売住宅よりも割高になることもあります。
もし自分の理想とする間取りがあり、それを実現したいなら予算を増やして自由設計の注文住宅で家を建てましょう。反対にこだわりがないのであれば、注文住宅ではなく建売住宅も選択肢に入れておきましょう。
住宅の寿命が短くなりやすく維持費が高額になる
コスパ大事ですよね!
— みんみ @ ismile🏡 (@minmi_ismile) January 23, 2021
ただ安い家は光熱費や維持費がものすごくかかったりするので、50-60年のトータルコストで比較することが大事かなと思います。
高断熱高気密の方が最初のコストは高くても、トータルコストで見るとローコスト住宅より安くなることもあるようですし。
ローコスト住宅そのものは、大手ハウスメーカーの注文住宅と寿命はそれほど変わりません。ただし、アフターフォローがしっかりしていなかったり、施工する工務店の腕が悪かったりすると思った以上に早く、家のあちこちにトラブルが発生します。
そうなるとリフォームや修繕の費用が発生し、さらには早期に寿命を迎えた場合には、建て替えが必要になり、結果的に割高になってしまうことがあります。
小さな工務店に建ててもらったら、いつの間にかその工務店が廃業しており、サポートを受けられなくなったということもあります。このようなローコスト住宅ならではのリスクがあることも、頭に入れておきましょう。
大地震があるたびに耐震性に不安を感じる
ローコスト住宅だからといって、耐震性が極端に低いということはありませんが、大手ハウスメーカーの耐震性に優れた最新の住宅と比べると、やや劣っているのも事実です。このため、大きな地震が発生するたびに、ローコスト住宅にして良かったのか不安に感じることになります。
そのような不安な状態にならないようにするには、耐震等級2もしくは耐震等級3となっている注文住宅を選びましょう。もっとも最近の住宅は、ローコスト住宅でも耐震等級2以上になっており、震度7の地震でも倒壊することはありませんので安心してください。
ゆうべの地震でローコスト住宅の我が家はミシミシと柱が割れるような嫌な音がして心配したけど、確認したらとりあえず被害は倒れた「あ」だけだった。
— 齢50の海外移住 (@hellcat705) March 16, 2022
大きい方の「あ」は既に1回倒れて割れたのを接着剤でくっつけてる。 pic.twitter.com/HU5ZnDLaQV
断熱性が低くて電気代がかさむ
大手ハウスメーカーの注文住宅とローコスト住宅の最大の違いは、断熱性や気密性にあります。大手ハウスメーカーの住宅はこの2点に力を入れており、エアコンなどの冷暖房効率がとても高く、電気代があまりかかりません。
ローコスト住宅もハウスメーカーによっては、大手に準ずる断熱性を備えていますが、ハイグレードタイプと比べると大きく劣り、結果的に光熱費が高くなりがちです。購入時の価格は安くてもランニングコストが高額になるため、暮らし始めてから後悔している人が多いようです。
ローコスト住宅や建売住宅は初期投資がとても安いです。
— あーすぁー (@asami_obt) September 11, 2020
しかし施工によっては壁内結露を起こしたり、断熱気密が取れてなくて電気代が高くついたり、メンテナンスも含めた30年後の総支出でみたら高くなるケースもあります。
大手ハウスメーカーも然りだけど大きな買い物をするなら
施工不良が何ヶ所もある
ローコスト住宅の罠!
— 夜の帝王 (@king_of_night_s) September 14, 2020
①無駄にスイッチとコンセントがある
②アルミサッシ!火傷するかと思うわ!
③ハウステック!
施工も雑すぎる!
しかし!来週末ご契約頂きます!
ローコスト住宅ありがとう! pic.twitter.com/FBjc5CEcTL
すべてのローコスト住宅が該当するわけではありませんが、価格を抑えるために施工業者が格安料金や無理な納期で家を建てていることがあります。この場合、業者のモチベーションも低く、施工不良が発生しやすくなります。
購入したばかりでは問題なくても、数年したら床が鳴り出したり、ドアが閉まりにくくなったりと、様々な不具合を感じるようになり、後悔するケースがあります。家は人が建てるものです。あまりにも安すぎる注文住宅には、そのようなリスクがあることを覚えておきましょう。
ローコスト住宅ってどんな住宅?
ローコスト住宅について「安い注文住宅」としか認識していない人もいると思いますので、ここではまずローコスト住宅の基礎知識についてご紹介します。
ローコスト住宅の価格と坪単価
ローコスト住宅に定義はありませんが、一般的な注文住宅と比べて、低価格で購入できる注文住宅が該当します。建物価格が1,000万円台で、坪単価は30万~50万円程度となっています。一般的な注文住宅の坪単価が50万~60万円ですから、2/3くらいの予算で家が建ちます。
ローコスト住宅が成立する理由
ローコスト住宅というと「安かろう悪かろう」というイメージがあるかもしれませんが、品質という面では価格ほどの違いはありません。もちろん大手ハウスメーカーのハイグレードモデルと比べると明らかに材料が劣りますが、問題なく生活できるくらいのクオリティはあります。
それではなぜ、一般的な注文住宅と比べてここまで安くできるのでしょう?その理由について解説していきます。
広告宣伝費を抑えてコストカットしている
ローコスト住宅を販売しているハウスメーカーと大手ハウスメーカーの大きな違いは、宣伝にどれだけ費用をかけているかにあります。大手ハウスメーカーは知名度を上げて注文をとりやすくするために、テレビや雑誌などのメディアに広告を出します。
ところがローコスト住宅を販売しているハウスメーカーは、そのような広告を出しません。このため知名度では劣るものの、広告宣伝費を建物の売値に乗せる必要がありません。しかも、会社規模も大手ほど大きくないので、人件費や経費も大手ほどはかかりません。
注文住宅1軒あたりにかかるコストを徹底してカットし、大手よりも安い価格での販売を可能にしています。
材料を大量購入してコストカットしている
ローコスト住宅では、経費だけでなく材料の購入費用もコストカットしています。安物の材料を購入しているのではなく、規格化した材料をまとめて大量に購入することで、量産効果を活かしたコストカットを行っています。
このため、間取りの自由度がほとんどありません。住宅の器となる建物部分は建売住宅と変わらず、設備だけ自分の好みにできるというものがほとんどです。ローコスト住宅では間取りの自由度と引き換えに、低価格を実現していると考えてください。
低価格帯の設備を標準装備している
大手ハウスメーカーの注文住宅は高機能を売りにしていますが、ローコスト住宅は機能性を可能な限り省いています。トイレやお風呂、洗面台、キッチンなどの設備は低価格帯のものを標準装備としており、使い勝手などは考慮されていません。
もちろんオプションでグレードの高い設備に変えることはできますが、すべての設備を変更すると価格が跳ね上がって、一般的な注文住宅と価格が変わらなくなることもあります。そういう意味では設備や機能にこだわりたい人には、ローコスト住宅はあまり向いていません。
ローコスト住宅で後悔しないためのポイント
ローコスト住宅を購入して、後悔している人だけではありません。リーズナブルに注文住宅を手に入れることができ、喜んでいる人も大勢います。そこでここでは、ローコスト住宅でも後悔しないためのポイントをご紹介していきます。
モデルハウスなどで実物を見て質感を確認する
注文住宅を購入するときには、ローコスト住宅に限らず、必ずモデルハウスなどで実物を確認しておきましょう。チェックするときには、設備だけでなく壁紙や建具の質感などを確認しておけば完成した家を見てがっかりすることがなくなります。
ただしモデルハウスの場合にはオプションを使って、ハイグレードな材料を使っている可能性があります。建物を案内してもらうときには、必ず壁紙や外壁、建具のグレードを確認してください。
家族みんなで話をして妥協できないポイントを決める
いくら予算に限りがあるとはいえ、建物も設備もコストを切り詰めた家では満足できません。「大きなお風呂」や「広々としたリビング」といった、妥協できないポイントを家族で話し合って決めてください。2〜3ヶ所くらいは、グレードの高い設備に変える余裕はあるはずです。
重視する部分の設備だけをグレードアップするだけで、家に対する満足度が大きく変わります。標準装備だけで揃えるのではなく、こだわりのポイントにはしっかりとお金をかけましょう。
アフターフォローがしっかりしているハウスメーカーを選ぶ
ローコスト住宅を選ぶときには、アフターフォローをきちんと確認しましょう。ハウスメーカーや工務店によっては、保証期間が短く、点検もほとんどやってくれないというケースもあります。これでは安心して長く住み続けることができません。
予算が少ないなら「タウンライフ家づくり」を利用しよう
ここまでの説明でローコスト住宅は自由度も低く、あまり満足できないからしばらくは賃貸物件でいいかなと思った人もいるかもしれません。でも低予算だからといって、自由な間取りの持ち家を諦める必要はありません。
注文住宅の間取りと費用相場を比較できる「タウンライフ家づくり」なら、低予算でも自分の理想とする家を手に入れられる可能性があります。
タウンライフ家づくりのサイトで、これから建てたい家の情報をいくつか入力するだけで、複数のハウスメーカーや工務店から間取りプランを提案してもらえます。もちろん予算情報も入力できるので、その予算の範囲内で対応できる業者が対応してくれます。
自分で見つけられなかった地域密着型の優良工務店や、大手ハウスメーカーのローコストモデルまで幅広く比較できるので、予算が限られている場合でも満足度の高い注文住宅を手に入れることができます。
予算が少ないからといってローコスト住宅で妥協するのではなく、タウンライフ家づくりを活用して選択肢の幅を広げてみましょう。
まとめ
所得が少ない人でも都市部に家を建てられるローコスト住宅。賃貸物件で暮らし続けるよりもトータルでお得ですし、何よりも借り物ではない自分の家というのは落ち着きますよね。ただし、一般的な注文住宅と比べると制限が多く、後悔しやすいのも事実です。
建材も設備も標準装備では安いものを使うので、仕上がりがどうしても安っぽくなります。必ずモデルハウスなどで現物を確認しておきましょう。そのうえで、こだわりたい部分にはお金をかけるようにすれば満足度が上がります。
耐震性能などは標準的な注文住宅と変わりませんが、断熱性や気密性はやや劣る傾向があます。電気代などのランニングコストが上がりやすいということも、しっかりと頭に入れておきましょう。アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶことも忘れないでください。
どうしても自分好みの間取りにこだわりたいなら、「タウンライフ家づくり」の利用がおすすめです。いろいろな間取りを提案してもらえ、それを比較検討して選べますので建ててからの後悔がありません。ローコスト住宅だけが予算を抑える方法ではないので、このようなサービスも活用して、満足度の高い家づくりを目指しましょう。
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