555万円の家はタマホーム・アイダ設計で建てられる?ローコスト住宅の注意点

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アイダ設計のCMで話題になった「555万円の家」ですが、ホームページを見てもラインナップされておらず、今でも建てられるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。残念ながらすでに「555万円の家」の家は販売終了になっています。

ただしアイダ設計にこだわらなければ、格安で注文住宅を建てることは可能です。そこで、ここでは555万円の家に近い価格帯の注文住宅についてご紹介し、実際に家を建てるときに気をつけなくてはいけないポイントについて解説していきます。

555万円の家はすでに販売終了

アイダ設計が販売していた555万円の家は、2015年に888万円の家にリニューアルされ、原材料の高騰もあって、現在は888万円の家もラインナップから消えています。このときのモデルが「ブラーボスタンダード」で、現在は1,000万円からの注文住宅になっています。

10年近く前に発売された商品ですので、すでに情報を集めるのが難しいのですが、555万円というのは住宅価格のみで、実際に購入するには下記の費用が追加で発生します。

  • 建築確認申請費用
  • 付帯工事費用
  • オプション費用
  • 外構工事費用
  • 土地取得費用
  • 消費税

それでも土地取得費用を除けば1,000万円程度で購入できるので、注文住宅としてはかなりリーズナブルです。ただ、15坪程度の1LDKの規格住宅ですので、かなり狭くて間取りの自由度もありません。夫婦2人が暮らすだけなら問題ありませんが、家族で暮らすのには向いていません。

また約15坪で555万円ですので、坪単価は37万円です。一般的な注文住宅の坪単価が50万〜60万円であると考えれば、かなり格安に感じますが、最近はローコスト住宅が増えており、坪単価が40万円以下の注文住宅も珍しくありません。

そうなると555万円の家というのは、ただの狭小住宅ということになってしまい、アイダ設計の知名度を上げるという役割も果たし終えたので、ラインナップから消えてしまったのかもしれません。

ローコスト住宅なら問題なく建てられる

555万円の家はそのネーミングにインパクトがありましたが、中身を見ると坪単価37万円のコンパクトハウスですので、その気になれば同等の注文住宅を今でも建てることは可能です。この数年で材料が高騰しているため、500万円台は難しくても1,000万円以下は可能です。

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大手ハウスメーカーでも、ローコスト住宅と呼ばれる注文住宅を得意としているこれらのメーカーで、規格住宅であれば1,000万円以下も可能です。例えばアイフルホームのi-Prime7は基本本体価格が1,000万円以下に設定されています。

また大手ハウスメーカーではなく、地域密着型の工務店でもローコスト住宅が展開されており、700万〜800万円台で規格住宅を購入できます。ただあまりにも安いと、本当に安全なのか不安になりますよね。そこでローコスト住宅がなぜ安いのかを簡単に解説していきます。

一括仕入れだから安い

ローコスト住宅は品質の低い材料を使ったり、耐震性能が低かったりするイメージを持つかもしれませんが、実はそんなことはなく、材料の品質も耐震性能も普通の注文住宅と変わりません。ではなぜ安いかというと、材料や設備を一括仕入れしているためです。

このため設備やオプションの選択肢が少ないといったデメリットもあり、さらに徹底したコストカットを行っているので住宅性能もそれほど高くはありません。それでも法律で定められている基準はクリアしていますので、普通に生活をする上ではまったく問題ありません。

規格住宅だから設計コストがかからない

ローコスト住宅でも自由設計の注文住宅がありますが、基本的には規格住宅が多く、その場合は間取り設計をする必要がありません。すでに決まった図面で家を建てることができ、設計コストが発生しないのでローコストにできるというわけです。

自由設計の注文住宅でも、実は自由度がほとんどないというケースもあります。また、建物の形状も原則として凹凸のない四角形になります。デザインがシンプルになるため好みが分かれるところですが、デザインも間取りもシンプルにしているのがローコスト住宅の特長になります。

ローコスト住宅の間取りで注意すべきポイント

555万円の家などのローコスト住宅は、基本的に間取りを大きく変えることはできません。ただし、オプションを追加することは可能ですし、ハウスメーカーや工務店によっては、ある程度の要望は対応してもらえます。

そこで、ここではローコスト住宅を建てるときに注意すべきポイントをご紹介していきます。

生活動線を考えた間取りにする

自由設計である程度間取りの自由度がある場合、まず考えるのが生活動線です。特に家事動線を考えたレイアウトにしましょう。水回りはできるだけ近くに揃えて、家事での移動を最小限に抑えるのがポイントになります。

このとき廊下のない間取りにして、間仕切りとなる壁もできるだけ減らしましょう。強度に問題ない壁は取り除いて、空間を広く使いましょう。空間が広くなることで動線の自由度が高くなり、555万円の家のような狭小住宅でもストレスを感じることなく暮らせるようになります。

十分な収納を確保する

ローコスト住宅で家を建てるときによくある失敗のひとつが、収納スペースが少ないということです。収納スペースが少ないため、収納に入り切らない物が出しっぱなしになり、玄関や階段にまで溢れてしまうということがあります。

そうならないためにも、まとまった収納スペースを確保しましょう。2階建てにするのであれば、1階と2階それぞれに収納スペースを設けてください。ただし規格住宅のように収納スペースを追加できない場合には、収納家具を上手に活用して整理整頓しやすい環境を整えましょう。

家具や家電の搬入スペースを考慮する

555万円の家のような狭小住宅を建てるときに気をつけなくてはいけないのが、家具や家電を搬入するだけのスペースを確保するということです。例えば階段の前に壁があると、2階に大きな棚やベッドを運び込むことができなくなることがあります。

1階でも冷蔵庫が搬入できないというトラブルがよくあります。人が通れればいいと思って間取りを決めると、思わぬところで困ることになりますので、ローコスト住宅でもきちんと家具や家電の搬入スペースを確保して間取りを決めましょう。

不便に感じる部分にはお金をかける

ローコスト住宅で家を建てる人の多くが、とにかく安く家を建てたいと考えているのだと思いますが、コストカットばかりしていると暮らし始めてから不満が出てきます。将来不便に感じそうな部分にはお金をきちんとかけましょう。

  • コンセントの位置が不便
  • 浴室やトイレが狭い
  • 窓ガラスが結露する

このような問題は毎日の生活の中でストレスの原因になります。わずかな追加費用を惜しんでストレスを我慢するのはおすすめしません。せっかくの注文住宅なわけですから、必要なところにはしっかりとお金をかけて、快適な家に仕上げましょう。

ローコスト住宅は「タウンライフ家づくり」で業者選定する

ローコスト住宅でも555万円の家のような規格住宅の場合には、間取りの自由度がほとんどありません。価格の安さとの引き換えですので仕方がないことですが、この問題を解決する方法が1つだけあります。それは「最初から理想の間取りの家を選ぶ」ことです。

間取り
規格住宅でもハウスメーカーや工務店ごとに間取りは違います。いくつものハウスメーカーや工務店からローコスト住宅の間取りを集めて、最適な間取りを提案してくれる業者を選べば、間取りの自由度が低さは問題ではなくなります。

このとき1社ずつ問い合わせをするのではなく「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。「タウンライフ家づくり」は予算や部屋数などの要望を入力するだけで、対応できるハウスメーカーや工務店がリストアップされ、まとめて提案依頼できる無料サービスです。

予算を1,000万円以下にしておき、要望欄に「少しでも安く建てたい」と記載しておけば、それに対応できるハウスメーカーや工務店がプラン提案してくれます。そのプランを比較して、自分の理想とする間取りを提案してくれた業者と家づくりを進めていきましょう。

「タウンライフ家づくり」には全国1100社のハウスメーカーや工務店が登録されており、地域密着型の工務店も多数あります。様々なタイプの業者が提案してくれるので、このサービスを利用することで、きっと自分の理想とする間取りが見つかるはずです。

タウンライフを使ってみた感想

まとめ

アイダ設計の注文住宅を多くの人が知るきっかけになった555万円の家ですが、坪単価は37万円で極端に安いわけではありません。最近は同じくらいの坪単価で建てられるローコスト住宅も増えており、1,000万円程度の予算があれば選択肢がいくつもあります。

ローコスト住宅の多くが規格住宅で間取りの自由度が低めですが、建物の強度に問題はありませんし、暮らすだけなら不便に感じることもほとんどありません。ただし、自分の生活に適した動線になっていなかったり、収納スペースが少ないなどの問題を抱えているケースもあります。

規格住宅で間取りを自由に変えられないのであれば、最初から理想の間取りになっている注文住宅で家を建てましょう。このとき「タウンライフ家づくり」を使えば、無料でローコスト住宅の間取りプランを集めることができます。

最も魅力的な間取りプランを選ぶことで、価格も抑えつつ満足度の高いローコスト住宅が手に入ります。安さだけでなく住みやすい家を手に入れたいと考えている人は、「タウンライフ家づくり」を活用して、家づくりを進めていきましょう。