エスバイエルの坪単価60万〜75万円!注文住宅の口コミ評判を宅建士が解説

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2018年にヤマダホームズ社名が変わったエスバイエルですが、耐震性の高いミドルクラスの注文住宅として根強い人気があります。ただ、ヤマダホールディングスの傘下に入ったものの、関連会社や代理店などが残っており、ラインナップなどやや複雑な状態にあります。

そこでここではエスバイエルの坪単価やラインナップを整理しつつ、その魅力や満足度の高い家づくりにするためのコツを解説していきます。これからエスバイエルの注文住宅で家を建てる予定の人は、ぜひ参考にしてください。

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エスバイエルの坪単価

エスバイエルはミドルクラスの注文住宅で、坪単価は60万〜75万円となっています。一般的な注文住宅の坪単価が50万〜60万円ですので標準よりはやや高めですが、ハイグレードな注文住宅よりは安く購入できます。

現在エスバイエルブランドで展開しているのは、ヤマダホームズとライフデザイン・カバヤ(旧エス・バイ・エル・カバヤ)、ヤマダホームズ代理店(旧エスバイエル代理店)です。旧エスバイエル代理店では以前のラインナップも取り扱っているなど、やや複雑な状態にあります。

そこでここではエスバイエルの商品を下記の3種類に分類して、ご紹介していきます。

  • ヤマダホームズ商品
  • 旧エスバイエル商品
  • ライフデザイン・カバヤ商品

まだヤマダホームズがラインナップを整理している状態ですので、今後変更があるかもしれませんのでご注意ください。

ローコストハウスメーカー12選の坪単価はこちら!!

ヤマダホームズ商品

ヤマダホームズのエスバイエルブランド商品は「小堀の住まい」と「SxL シグマ」の2種類です。「小堀の住まい」は旧エスバイエルからの継続商品になります。

小堀の住まい

参照:ヤマダホームズ公式サイト

小堀の住まいはヤマダホームズの中でも最もこだわりの強い注文住宅で、機能美を重視したオンリーワン住宅になります。エスバイエルの前身である小堀住研時代から引き継がれてきた「住まいの哲学」を最大限に発揮して、理想を超えた住まいを提供してもらえます。

土地のポテンシャルを最大限に引き出すデザインで、さらに快適な暮らしを実現するためのテクノロジーも採用されており、ここで暮らす人に感動を与えてくれます。坪単価は80万円以上のハイグレードモデルで、ワンランク上の暮らしを求める人におすすめです。

SxLシグマ

参照:ヤマダホームズ公式サイト

SxLシグマはSxL構法を採用した木造注文住宅で、自由度の高さと高強度の住まいで人気があります。SxL構法は60年以上も地震による全壊や半壊がなく、高い耐震性で暮らしを守ってくれます。耐震性だけでなく強度も強いので、木造住宅でも台風に強いといった魅力も備えています。

さらに最高クラスの断熱材を採用しており、熱交換器を使った換気をしているのもあって、夏は涼しく冬は暖かいので冷暖房費を抑えることもできます。もちろん自由設計で理想の間取りに仕上げられるのも、SxLシグマの魅力のひとつです。

旧エスバイエル商品

旧エスバイエル代理店の中には、現在も旧エスバイエル商品を取り扱っているケースもあるようですので、ここではすでにご紹介した「小堀の住まい」を除いた旧ラインナップもご紹介していきます。

MINCA.

参照:ヤマダホームズ公式サイト

MINCA.は「間」を大切にした注文住宅です。住まいの中に意図的に日本人独特の距離感である「間」を作り出すことで、空間の独立性や連続性を高めています。溜まりや渡りといった、一見すると無駄に感じる「間」があることで、五感が刺激されて心地よさを感じることができます。

シンプル&モダン

参照:ヤマダホームズ公式サイト

シンプル&モダンはその名前からも分かりますように、装飾を極限まで削り落とした都市型注文住宅です。都市の景観に馴染む外観でありながらも、都市にいることを忘れられる居住性を実現しており、都会でも快適に暮らせるよう設計されています。

New Authent(ニューオーセント)

参照:ヤマダホームズ公式サイト

住まいに対して描く未来を実現し、家族を守ってくれる注文住宅がNew Authentです。効率のいい動線ばかりを追求するのではなく、楽しさやゆとりも忘れない間取りで本当の意味での居心地の良さを提供してもらえます。

家の強さにもこだわっており、安心して暮らせるといった魅力も備わっています。通常モデルだけでなく、ワンフロアの「平屋の住まい」もラインナップされています。

SMART ECO STYLE ZERO(スマートエコスタイルゼロ)

参照:ヤマダホームズ公式サイト

エスバイエルのZEH住宅で、エネルギー収支ゼロを実現した注文住宅です。住宅を高断熱化しており、さらに高効率設備を導入することで使用する電気を減らすことで、太陽光発電による創エネだけで住宅のエネルギー収支ゼロを達成した最新モデルです。

多世帯住宅

参照:ヤマダホームズ公式サイト

エスバイエルの二世帯住宅で、完全同居タイプ、半独立隣居タイプ、完全隣居タイプのいずれのスタイルにも対応しています。孫の世代まで住み継ぐことができる長寿命設計になっており、それぞれの世帯が干渉しすぎることなく、快適に暮らせる注文住宅です。

SPシリーズ

参照:ヤマダホームズ公式サイト

W断熱と高耐久で厳しい冬を乗り切るための地域限定商品で、北海道や寒冷地積雪地域のみで展開されている商品です。足元を温めるために温水床暖房システムを採用しており、ランニングコストを抑えながらも快適さが続く特別なモデルです。

yutoRino

参照:ヤマダホームズ公式サイト

限られたスペースしか確保できない都市部に最適な、3階建ての注文住宅です。3階建てでも光や風をしっかりと取り込むことができ、SxL構法ですので縦長の建物でも耐震等級3を実現しています。耐火性能にも優れており、住宅の距離が近い場所でも安心して暮らせます。

ライフデザイン・カバヤ商品

ライフデザイン・カバヤは、エスバイエルの前身である小堀住研とカバヤの共同出資で設立した会社で、現在でもオリジナルのエスバイエルブランドの注文住宅を取り扱っています。

concept 匠 TAKUMI

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

concept 匠 TAKUMIは意匠性を重視した注文住宅で、他にはない自分だけの個性的なデザインの家を手に入れることができます。デザインだけでなく機能性も備えており、さらには時間をかけることで味わいが出てくる満足度の高いモデルです。

e smile-K

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

営業マンが考えた究極の12プランが用意された注文住宅です。飽きることのないシンプルな外観が特長で、自分の好みによって屋根形状を「切妻タイプ」と「寄棟タイプ」から選べます。

Authent Neo Modern

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

暮らしをもっと楽しむための注文住宅で、街並みに映えるシンプルモダンなデザインと、充実の機能性で快適さをもたらしてくれます。自分たちの個性やライフスタイルを大切にしたい人におすすめのモデルです。

Authent 新和風

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

Authent 新和風は日本の伝統である「和」を意識したモデルで、現代の暮らしに最適化しつつも伝統的なデザインを取り入れています。和風でありながらも、モダンな住宅の中にあっても違和感がないデザインになっており、親しみを感じられる注文住宅です。

Authent Neo Classic

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

石造りの家をイメージさせるアンティーク風の注文住宅が、Authent Neo Classicです。オーソドックスな風格のあるデザインで、長く暮らすほどに愛着が湧いてきます。寿命も長く流行りに流れないデザインなので、次世代にも引き継ぎたい人におすすめです。

Authent 趣 OMOMUKI

参照:ライフデザイン・カバヤ公式サイト

子育ても終わって、これからはシンプルに四季を感じながら暮らしたい。そんな人に最適なのが平屋住宅のAuthent 趣 OMOMUKIです。平屋ですので高齢者でもストレスなく暮らすことができ、終の棲家としておすすめのモデルです。

エスバイエル注文住宅の3つの魅力

エスバイエルブランドの注文住宅は、ヤマダホームズになってからも根強い人気があります。その人気を支えているのが、下記の魅力になります。

  • SxL構法で安心して暮らせる
  • 機能美にこだわった美しいデザイン
  • 長期保証で長く暮らせる

それぞれの魅力について、詳しく見ていきましょう。

SxL構法で安心して暮らせる

エスバイエルの代名詞ともいえるSxL構法で、高い耐震性を備えているのが最大の魅力になります。独自開発された木質接着パネル「ストレストスキンパネル」を採用することで、あらゆる方向からの力を分散させており、地震による力も基礎から地盤へと逃しています。

実際にエスバイエルの注文住宅は、創業以来1度も地震で倒壊したことがなく、圧倒的な強さを備えています。日本はどこにいても大地震のリスクがあり、大きな地震が発生するたびに壊れることのないエスバイエルの耐震性の高さが注目されています。

地震だけでなく台風や強風にも強く、自然災害に対して安心して暮らせるのがエスバイエルの注文住宅の魅力になります。

機能美にこだわった美しいデザイン

ミドルクラスの注文住宅の場合、コストの関係でデザインと機能性を両立するのは難しいのですが、エスバイエルの注文住宅は機能美にこだわっているため、高い機能性を持ちながらもデザインでの妥協がないので、家を所有する喜びがあります。

ハイグレードの注文住宅に負けないほどの高い断熱性があり、さらに部屋のニオイや化学物質を吸着して空気をきれいにする「ウェルネスエアー」など、ミドルクラスとは思えないほど、健康的で快適な空間を提供してもらえます。

遮音性にも優れており、将来のバリアフリーにも対応。ただ美しいだけでなく、きちんとそこに機能性を織り込んでいるのがエスバイエルの注文住宅です。

長期保証で長く暮らせる

エスバイエルの注文住宅は機能美だけでなく、寿命の長さにもこだわっています。壁内換気システムにより見えない部分も換気しているので内部結露が起こりにくく、構造材の劣化を防いでいます。さらに外壁通気層と合わせることで、75〜90年の耐久性を実現しています。

またエスバイエルの注文住宅はスムストックにも対応しており、一般的な注文住宅は20年で価値がほぼゼロになりますが、エスバイエルの注文住宅は築20年経過しても、建物の価値が適正に評価され、売却するときにきちんと値段がつきます

きちんとメンテナンスをすれば70年以上暮らすことができ、どうしても手放さなくてはいけなくなったときにも高く売れる。エスバイエルの注文住宅にはローコスト住宅以上のコストパフォーマンスの高さが備わっています。

エスバイエルで満足度の高い注文住宅を建てるコツ

エスバイエルの魅力を知ると、すぐにでも契約をして家づくりを進めなくなったかもしれませんが、少し待ってください。とても魅力的な住宅ブランドではあるものの、家を建てるにあたって気をつけなくてはいけない点がいくつかあります。

契約をしてから後悔しないためにも、どのような点に注意すればいいのかしっかりと頭に入れておきましょう。

信頼できる営業担当と家づくりを進めていく

エスバイエルの商品を提供しているのはヤマダホームズですが、地域によっては代理店が対応することになります。すべての代理店で満足できるサービスを受けられるわけではなく、信頼できる担当者もいれば、不安を感じる担当者もいます。

どのような人が担当者になるかは運ですが、あまりにも対応がずさんな人が担当になった場合には、担当を変えてもらうか、エスバイエルで建てるのを諦めましょう。担当者はそれくらい家づくりで大切な存在です。

ただしすべてを営業担当に委ねるのではなく、きちんとコミュニケーションを取りながら、一緒になって家づくりを進めていきましょう。

モデルハウスで実物を確認する

エスバイエルはインターネットなどでの情報が少なく、建物の仕上がりなどをイメージしにくいといった弱点があります。このため、完成したときにイメージと違う仕上がりになっていて、がっかりすることがあります。それを防ぐために、必ずモデルハウスで実物を確認しましょう。

モデルハウスでは生活動線や収納力だけでなく、外壁や内装の質感もチェックしてください。ただしモデルハウスでは外壁や内装をアップグレードしている可能性がありますので、標準品なのかオプション品なのか、スタッフに聞いておきましょう。

できれば実際に建てている途中の家や、完成したばかりの家も見学させてもらいましょう。このときには部材結合部の仕上がりや大工さんの応対などをチェックして、信頼して任せられるかどうかの判断基準にしましょう。

ヤマダホームズ展示場一覧

「タウンライフ家づくり」を利用して間取りを比較検討する

ヤマダホームズにラインナップされている、2種類のエスバイエルモデルはいずれも自由設計で、自分の好きな間取りに仕上げることができます。ただし、初めて家を建てる人が自由に間取りを決めていいと言われても、どうしていいのか分からず提案をそのまま受け入れがちです。

せっかくの自由設計なのにもったいないですよね。そうならないために、いきなりエスバイエルに絞るのではなく、まずは「タウンライフ家づくり」を使って、複数のハウスメーカーや工務店に間取りの提案をしてもらいましょう。

「タウンライフ家づくり」は全国800社のハウスメーカーや工務店と提携しており、ヤマダホームズもその中に含まれています。要望を記入欄がありますので、そこに「エスバイエルの注文住宅をイメージしています」を記載しておけば、ヤマダホームズはエスバイエルで提案してくれます。

ヤマダホームズを含めた2〜5社に提案依頼をして、提案された間取りを比較検討することで、自分にとって理想の間取りが明確になります。実際に家づくりを進めていくときに、自分なりの意見なども言えるようになるので、満足度の高い家が完成します。

もちろんもっと優れた提案をしてくれる業者があれば、そちらへ乗り換えてもOKです。家づくりで重要なのは選択肢を増やすことです。エスバイエルで建てると決めている人も、まずは「タウンライフ家づくり」を利用して選択肢を増やしましょう。

タウンライフを使ってみた感想

まとめ

ヤマダホームズに名前が変わり、他のブランドとも統合されたばかりということで、現時点ではラインナップなどがやや分かりにくい状態にあるエスバイエルですが、耐震性の高さや機能性、デザインの美しさなどは変わっていません。

坪単価にも変わりはなく60万〜75万円/坪ですが、グレードの高い「小堀の住まい」は坪単価が80万円を超えて、細部にこだわると100万円程度になることもあります。それでも寿命が長く、将来の建て替えが必要ないことを考えれば、決して割高ということはありません。

ただし自由設計なので、ある程度自分の理想とする間取りなどが明確になっていないと、満足度の高い仕上がりにはなりません。いきなりエスバイエル絞って家づくりを進めるのではなく、まずは「タウンライフ家づくり」を使って比較検討しましょう。

また、モデルハウスも見学して、建物の質感などを事前に確認しておきましょう。機能美にこだわっているエスバイエルでも、必ずしも自分のイメージ通りに仕上がるとは限りません。家が建ってから後悔しないためにも、出来るかぎりモデルハウスや完成見学会などに足を運んでください。