一戸建ての人気間取りランキング10選!注文住宅で失敗・後悔した間取りの実例も紹介

本記事に広告プロモーションを含みます

注文住宅の満足度は間取りで決まると言っても過言ではありません。それくらい一戸建てを建てるときには間取りがとても重要になります。ただし、ほとんどのケースで敷地面積や予算が限られているため、理想をすべて叶えることは困難です。

そのため、注文住宅を建てるときには、導入する間取りを自分で選ぶ必要があります。しかし、そもそもどのような間取りがあるのかを把握していなければ、選ぶこともできません。そこで、ここでは一戸建てで人気の間取りトップ10をご紹介します。

一戸建て人気間取りランキング10選

注文住宅で一戸建てを建てると、間取りの自由度がかなり上がります。たとえば部屋の仕切りがない家を建てることも可能です。ここではそんな間取りの中でも、一般的に人気が高い10タイプの間取りをご紹介していきます。

ちなみに当サイト独自で間取りについてこだわった部分を100人アンケートした結果を見ると以下になっております。1番がアイランドキッチンで次にパントリー、吹き抜けとなっております。

アイランドキッチン16人
パントリー12人
吹抜け12人

リビングの吹き抜け

転用:ヘーベルハウス展示場

おしゃれな暮らしを求める人に人気の間取りが「リビングの吹き抜け」です。吹き抜けは天井がなく縦方向に空間が広がるため、とても開放感があります。リビングが広くなるので、家族が集まりやすいという魅力もあります。

メリット
  • リビングが広くなり、開放的で居心地のいい空間になる
  • 高い位置に窓をつければ、リビング全体が明るくなる
  • 見た目にインパクトがある
  • 空気が循環しやすく、室内環境が快適になる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

吹き抜けは空間が広くなるため、冷暖房の効率が下がってしまいます。そのため、断熱性能を重視して資材を選ぶ必要があります。たとえば窓は二重サッシがおすすめです。さらに、窓や照明器具のメンテナンスが難しいため、メンテナンス方法も考慮して間取りを決めましょう。

リビング階段

転用:一条工務店展示場

リビング階段はリビングに設置する階段で、2階に上がる際に必ずリビングを通ることになるため、家族間のコミュニケーションが自然と増える間取りです。吹き抜けと組み合わせるケースが多く、階段が開放的でスタイリッシュな空間になります。

メリット
  • 家族と顔を合わせる機会が増える
  • 吹き抜けなどの空間を有効に活用できる
  • リビングを中心としたシンプルな生活動線になる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

リビング階段を採用するときに、気をつけなくてはならないのが「階段の安全性」です。小さなお子さんや高齢者のいる家庭では、階段から落ちないように工夫が必要です。また、家族の距離が近くなるため、思春期のお子さんが嫌がる可能性もあります。

和室

転用:セキスイハイム展示場

一戸建てを建てるときに、意外と人気が高いのは和室です。使い道がないように思えるかもしれませんが、実際には汎用性が非常に高く、食事スペースにもくつろぎスペース、さらには来客があったときの寝室としても活用できます。

メリット
  • リラックスできる空間ができる
  • 押し入れを配置することで収納力が上がる
  • 子どもが転倒してもケガをしにくい
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

和室は畳や障子の張り替えなど、定期的なメンテナンスが必要です。また、注文住宅を建てるときには価格が上がる要因にもなるため、コスト面では割高感が出てしまいます。そのうえ全体の間取りに影響を与えやすく、和室を導入することで間取りの自由度が下がる可能性もあります。

それでも、和室があると暮らしに余裕が出てくるなど、コストだけでは判断できないメリットもあります。和室を導入するかどうかは、家をどのような空間にしたいのかという基準で判断するのがおすすめです。

対面キッチン

転用:住友林業展示場

対面キッチンは、キッチンとリビング・ダイニングが向き合うスタイルのキッチンで、リビングなどでくつろいでいる家族を視界に入れながら調理できることから、子育て中のコミュニケーションを重視する人に人気があります。

メリット
  • 調理をしながら家族やお客さんと会話を楽しめる
  • 子どもやペットを見ながら調理できるため安心感がある
  • LDKに一体感が出るため、空間を広く感じられる
  • 家事動線がスムーズで、配膳や片付けをスムーズに行える
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

対面キッチンは調理による匂いがリビングやダイニングに広がりやすいため、高性能な換気扇を選ぶようにしてください。また、キッチンが丸見えになるので、来客が多い家庭では、常に整理整頓しておく必要があります。

パントリー

転用:ヘーベルハウス展示場

パントリーは、常温保存できる食品や調理器具をまとめて収納できる間取りで、週末にまとめ買いをするという家庭におすすめです。キッチンに調理器具を出しっぱなしにしなくて済むため、対面キッチンとの相性がいい間取りでもあります。

メリット
  • 大量の食品や調理器具をまとめて収納できる
  • 買い物に行く回数を減らせる
  • キッチンを広く使える
  • キッチンの衛生管理をしやすくなる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

パントリーを導入すると、LDKの空間が削られてしまうため、それなりに広い家でないと恩恵よりもデメリットのほうが強くなってしまいます。また、近所に24時間営業のスーパーがある場合には、ストックする必要がないため、パントリーを使わなくなることもあります。

あると便利に思える間取りですが、活用できる家庭とそうでない家庭がありますので、自分たちがどちらなのか見極めたうえで、導入するかどうかを決めてください。

ウォークインクローゼット

転用:ダイワハウス展示場

ウォークインクローゼットは、内部に歩いて入れる大容量の収納スペースで、衣類や掃除機などの家電を収納するのに適しています。注文住宅の定番となっている間取りで、大量の家財を保管できるため、寝室やリビングなどをすっきりとさせることができます。

メリット
  • 整理整頓が苦手な人でも上手に収納できる
  • 衣類の保管だけでなく服選びや着替えのスペースにもなる
  • 子ども部屋にリフォームできる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

ウォークインクローゼットは大容量の収納スペースになるため、持ち物がどんどん増えてしまう傾向にあります。とても便利な間取りではありますが、1年に1回は整理整頓するなどして、家財管理を行うようにしてください。

また、温度や湿度を管理するために、乾燥機や除湿機を設置できるように、コンセントを配置しておきましょう。

シューズクローク

転用:セキスイハイム展示場

シューズクロークは、玄関から直接アクセスできる収納スペースで、靴だけでなくアウトドア用品や子どもの遊び道具、ベビーカーなども収納できます。それらを玄関で保管する必要がなくなるため、玄関をすっきりさせたい人に人気のある間取りです。

メリット
  • 外出の準備をスムーズに行える
  • ロードバイクなどを安全に保管できる
  • キッチンにつなげるとパントリーにもなる
  • 玄関周りがいつもすっきりする
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

シューズクロークは匂いが発生しやすいため、除湿機能のある空気清浄機を設置できるようにしておく必要があります。玄関につながっているので汚れやすく、定期的な掃除も必要になります。このように、メンテナンスに手間がかかることを頭に入れておいてください。

ワークスペース

転用:パナホーム展示場

ワークスペースは、在宅勤務やリモートワークを行うための空間で、ここ数年で増えてきた在宅勤務に対応するための作業空間です。仕事や勉強に集中できる環境となり、プチ書斎や趣味のスペースとしても活用できます。

メリット
  • 家族に邪魔されることなく仕事や勉強に集中できる
  • 仕事と生活の切り替えをしやすくなる
  • 仕事道具の収納スペースになる
  • 間取りのすき間にレイアウトできる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

ワークスペースは隔離されたスペースとはいえ、家族の会話や生活音が聞こえてきて気になるケースもあります。仕事や勉強に集中したいのであれば、扉をつけるなどして防音性を高めるようにしてください。また、必要に応じて冷暖房設備も導入できるようにしておきましょう。

ランドリールーム

転用:住友林業展示場

ランドリールームは洗濯機や乾燥機を設置するための専用の部屋です。専用の部屋にすることで、洗濯だけでなくアイロンがけや収納を1ヶ所で行えるようになるため、家事の効率を大幅に向上させることができます。

メリット
  • 家事動線が短くなり洗濯から収納までの時間を短縮できる
  • 洗濯物を干せるのでリビングや寝室に干す必要がなくなる
  • 洗濯機や乾燥機の音が響きにくくなる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

ランドリールームは湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいエリアになります。換気設備や除湿機などを導入するのはもちろんのこと、日頃からこまめに掃除する必要があります。さらに、子どもが独立すると使用頻度が下がるため、将来のリフォームも考慮して配置する必要があります。

2階トイレ

転用:積水ハウス展示場

一戸建ての間取りの中でも、実際に生活を始めてから「導入してよかった」となるのが2階トイレです。トイレが2ヶ所あれば、朝にトイレの奪い合いでもめることもなくなり、さらには就寝中に目が覚めてトイレに行きたくなったときにも、階段を降りずに済みます。

メリット
  • 家族がトイレの順番でケンカしなくなる
  • トイレのために階段を昇り降りする必要がなくなる
  • 生活動線がスムーズになる
岩井佑樹
岩井佑樹

ワンポイントアドバイス

トイレは水回りであるため、レイアウトできる場所に制限があります。このため、2階のトイレが原因で2階の間取りの自由度が下がってしまうこともあります。さらに2ヶ所のトイレ掃除が必要になるため、掃除の手間が増えてしまいます。

2階トイレはあると便利な間取りですが、このようなデメリットもあるということを頭に入れて、本当に導入するかどうかを、家族でしっかり話し合って決めましょう。

一戸建ての間取り選びで注意すべき5つのポイント

人気の間取りを把握したことで、マイホームのイメージがより具体的になってきたのではないでしょうか。次のステップとしては、実際の間取りを決めていくことになりますが、このとき注意すべきポイントが5つあります。

  • マイホームのコンセプトを明確にする
  • 将来のことを考えて収納スペースを確保する
  • 生活動線や家事動線を意識した間取りにする
  • 予算に合わせて優先順位の高いものを導入
  • 子どもが独立したあとの生活を意識する

この5つが注文住宅の間取りを選ぶときの注意点です。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1.マイホームのコンセプトを明確にする

間取り選びをする段階で、とても重要なのがマイホームのコンセプトを決めるということです。

  • どのようなライフスタイルにするのか
  • いつまで暮らす予定なのか(将来のリフォームの有無)
  • どのようなデザインや色にするのか

このように、家に何を求めるのか、どのような暮らしをしたいのかを家族みんなで話し合い、そのコンセプトに従って導入する間取りを取捨選択していきます。たとえばコンセプトが「家族が仲良く暮らせる家」なら吹き抜けやリビング階段などを選び、「自宅で仕事ができる家」ならワークスペースを選びます。

岩井佑樹
岩井佑樹

コンセプトが曖昧なまま家づくりを進めていくと、どこかチグハグで落ち着かない家に仕上がってしまいますので、ここは時間をかけて決めるようにしてください。

2.将来のことを考えて収納スペースを確保する

一戸建てを建てたときに後悔しやすいポイントのひとつが「収納不足」です。家を建てたときには収納スペースに余裕があっても、子どもが成長し、家財も増えてくると、収納スペースは簡単に不足してしまいます。

転用:ミサワホーム展示場

ただし、収納スペースが大きくなるほど生活空間が圧迫されるため、単純に収納スペースを広くとればいいというわけではありません。しかも子どもが将来独立すると、収納スペースがただの物置になってしまう可能性もあります。

岩井佑樹
岩井佑樹

一戸建てであれば、収納率が10~15%の範囲に収まるのが理想です。

まずはそれだけの床面積を確保して、あとは効率よく収納できる空間になるようにデザインしてもらいましょう。

3.生活動線や家事動線を意識した間取りにする

パントリーやシューズクローク、ウォークインクローゼットなどの収納スペースは、どこにレイアウトするかで快適さが大きく変わってきます。たとえばウォークインクローゼットをランドリールームに併設すれば、「干す」から「収納する」までをスムーズに行えます。

また、シューズクロークをウォークスルータイプにして、キッチンにつながるようにしておくと、スーパーなどでの買い物したものを、帰宅してすぐ冷蔵庫にしまえるようになります。このように、生活するときの流れをきちんと考えて間取りを決めると、暮らしのストレスが減っていきます。

限られたスペースに配置することになるので、生活動線や家事動線だけを考慮するというわけにはいきませんが、実際に家事をする人の意見を優先的に取り入れて、間取りを決めるようにしてください。

4.予算に合わせて優先順位の高いものを導入

これから家を建てるという人は、それぞれ予算に上限があるはずです。このため、どんなに魅力的な間取りであっても、すべてを導入するというわけにはいきません。それらをすべて組み込むとなると、家を大きくしなくてはいけなくなり、確実に予算オーバーとなります。

岩井佑樹
岩井佑樹

一戸建てを建てるうえで大事なのは、自分の予算の範囲内で建てるということです。

実際に間取りの検討をしはじめると、パントリーやワークスペースなども欲しくなるかもしれませんが、予算をオーバーさせてまで導入するものでもありません。

間取りに限ったことではありませんが、まずは最初に決めた予算を超えないようにして、そのうえで優先順位の高い間取りから導入していきましょう。いくら人気の間取りであっても優先度がそれほど高くない間取りは、きっぱりと諦めてください。

5.子どもが独立したあとの生活を意識する

転用:セキスイハイム展示場

家は家族の歴史とともに、役割や求められるものが変わってきます。まだ子どもが小さい頃にはお互いの顔を見ながらコミュニケーションを取れる環境が必要で、子どもが思春期を迎えてからは個人の空間も大切になります。

一戸建てを建てるときには、つい目先のことだけを考えて間取りを決めてしまいそうになりますが、子どもと一緒に暮らす期間はそれほど長くありません。間取りを決めるときには、目先のことも大事ですが、子どもが独立したあとのことも考えておきましょう。

できれば自分たちが介護の対象になったときのことまで考えて、人気の間取りを導入するだけでなく、バリアフリーにも予算をかけるなどして、40年後50年後のことも考慮した間取りに仕上げていきましょう。

間取り選びで迷ったらタウンライフ家づくりがおすすめ

ここまでの説明で間取り選びの重要性を理解してもらえたかと思いますが、そうなってくると今度は迷いが生じてしまうという人もいるかもしれません。そういう人は、タウンライフ家づくりを利用するのがおすすめです。

タウンライフ家づくりは無料で間取りプランを提案してくれるサービスで、1度の申し込みで複数のハウスメーカーや工務店が間取りを出してくれます。いくつもの間取りを比較することができるので、自分たちにとって理想的な間取りのイメージをより具体的に固めていくことができます。

まったくの白紙状態で間取りを決めるのは難しいのですが、たたき台となる間取りがあることで、検討もしやすくなります。さらに注文住宅の資金計画書なども作成してもらえるので、返済のイメージも明確にできます。

まずはマイホームのコンセプトを決めるという作業を自分たちで行い、どのような家を建てるのかが決まったら、タウンライフ家づくり経由で家づくり計画書の作成依頼をしてください。

タウンライフを使ってみた感想

まとめ

注文住宅の魅力は、間取りの自由度が高いことですが、予算が無限にあるという人でもない限り、なんらかの制限があります。そこで大事になってくるのが、自分たちにとって本当に必要な間取りなのかどうかを見極めることです。

そのためにはまず、時間をかけてマイホームのコンセプトを決めることが大切です。コンセプトさえ決まってしまえば、あとはそのコンセプトを形にできる間取りを選ぶだけですので、そこまで難しいことではありません。

ただし、はじめて一戸建てを建てるという人にとって、まったくの白紙状態から間取りを決めていくというのは、かなり大変な作業です。まずはタウンライフ家づくりを利用してたたき台となる間取りを提案してもらい、そこからより具体的な間取りに仕上げていきましょう。