【宅建士監修】後悔しない3人家族の一軒家の間取り!広さの平均を徹底解説

本記事に広告プロモーションを含みます

3人家族で一軒家を建てる場合、まずやらなくてはいけないのが「間取りを決める」ことになります。間取りが決まらないことにはハウスメーカーに相談できないので、できるだけ早いうちに間取りを確定させておきたいところです。

ただ、はじめて家を建てるという場合には、どのような間取りにすればいいのか選択肢も多くて迷ってしまいますよね。そこでここでは3人家族の一軒家の理想的な間取りについてご紹介し、合わせて心地よく暮らすためのポイントについても解説していきます。

3人家族に適した一軒家の間取りの考え方

まずは3人家族で一軒家を建てる場合、どのような広さが必要なのか、どのような点を意識して間取りを決めればいいのかについてご紹介します。家づくりの基本となる部分ですので、しっかり理解していきましょう。

3人家族に最適な広さは約30坪

まずは3人家族に必要な広さについて説明します。3人家族が快適に暮らすための広さについては、国土交通省が「住生活基本計画」の別紙で誘導居住面積水準として提示しています。誘導居住面積水準は都市部とその他の地域で異なり、それぞれの計算式が下記になります。

一般型誘導居住面積水準25m²×世帯人数+25m²
都市居住型誘導居住面積水準20m²×世帯人数+15m²

世帯人数は3歳未満を0.25人、3歳以上6歳未満を0.5人、6歳以上10歳未満の者は 0.75 人として算定しますが、子どもは成長していずれ10歳以上になりますので、ここでは世帯人数を3人として計算します。

一般型誘導居住面積水準:25m²×3人+25m²=100m²(30.25坪)

都市居住型誘導居住面積水準:20m²×3人+15m²=75m²(22.69坪)

都市部では22.69坪あれば快適に暮らせますが、その他のエリアでは30.25坪必要になります。もちろんそれ以上の坪数があれば、さらに快適さはアップしますが、建物価格が上がってしまいますし、日頃のお手入れも大変になります。

これから3人家族用に一軒家を建てるというのであれば、30坪をひとつの目安として考えておきましょう。

参考:住生活基本計画

ライフスタイルによって最適な間取りが変わる

3人家族の一軒家ですと、間取り選びで間違いないのは3LDKです。3LDKにしておけばそれぞれに個室を持つこともできますし、夫婦で1室にすれば来客にも対応できます。しかも子どもが独立したあとには空き室になるのは1部屋のみで空間があまり無駄になりません。

ただ、必ずしもすべての家族にとって3LDKが「最適」というわけではありません。たとえば来客もなく、夫婦は同じ部屋でいいとなると2LDKにして、開放感抜群の吹き抜けのあるリビングを手に入れることも可能です。

反対に夫婦はそれぞれ自宅仕事があり、別々の個室が必要となる場合で、なおかつ両親が頻繁に泊まりにくるとなると4LDKが最適解になります。このように、家族のライフスタイルによって最適な間取りは異なります。

インターネット上で、3人家族の最適な間取りとして「3LDKがいい」「4LDKにすべき」という情報を目にしても、あくまでもそれらは一般論です。大事なのは自分たちに最適であるということですので、一般論を鵜呑みにして間取りを決めないよう注意してください。

【間取り別】3人家族一軒家の必要な広さは?

間取りは一般論ではなく、自分たちに最適かどうかを判断して決めるべきだとお伝えしましたが、これまで家を建てたことがない人だと、どの間取りが最適なのか判断できませんよね。そこでここでは、間取りごとのライフスタイルや心地よく暮らすためのポイントをご紹介します。

1LDK

1LDKで暮らすときのポイント
  • みんなが同じ空間で過ごせるから家族の会話が増える
  • 家事を最小限にできるので共働きの家庭に適している
  • 将来的なリフォームや引越しを前提とする

3人家族が1LDKを選ぶ最大のメリットは、家族の距離が近くなり、コミュニケーションの機会が増えるという点にあります。生活の中心はリビングになり、個室は家族みんなで寝るための寝室となるので、子どものちょっとした変化にも気づきやすくなります。

また、部屋数が少ないので家事の時間が減るといったメリットもあります。ただし、子どもが成長したときに、子ども部屋がないことを不便に感じることになりますので、将来的なリフォームや引越しを前提にしなくてはいけません。

岩井佑樹
岩井佑樹

おすすめなのは2LDKにリフォームする前提で、1LDKの間取りにすることです。

寝室を2分割するか、リビングを分割して一部を個室にできるような間取りにしておき、子どもが成長したときにリフォームすれば、出費を最小限に抑えられます。

2LDK

2LDKで暮らすときのポイント
  • リフォームなしで長期的に暮らせる
  • 子ども部屋を作ると両親や友人を泊められない
  • 2人目が生まれると部屋が足りなくなる

2LDKは3人家族が無駄なく暮らせる間取りで、子どもが小さいうちは1部屋を寝室、もう1部屋を趣味の部屋や仕事部屋として利用できます。子どもが成長してからは、2部屋をそれぞれ夫婦の寝室と子ども部屋にすれば子どももストレスを感じることなく暮らせます。

ただし、夫婦の寝室と子ども部屋というスタイルになると、両親や友人が泊まりに来たときに寝るための場所を確保できません。

岩井佑樹
岩井佑樹

来客が頻繁にある場合には、2LDKではなく3LDKにしておくのがおすすめです。

また、子どもが小さいうちに2人目が生まれると、子ども部屋が足りなくなってしまいます。子どもは授かりものでもあるので、1人までと決めていても2人目が誕生することもあります。その場合のことも想定して、本当に2LDKでいいのか検討する必要があります。

3LDK

3LDKで暮らすときのポイント
  • それぞれにプライベートな空間を持てる
  • 柔軟性が高くどんな状況にも対応できる
  • 坪数が少ないと狭さを感じる可能性がある

3人家族で3LDKとなると、それぞれに個室を持てるようになります。このため個人の時間や、それぞれの独立性を重視するタイプの家族に適した間取りとなります。家族の会話が少なくなりがちなので、積極的にコミュニケーションを取るなどの工夫も求められます。

岩井佑樹
岩井佑樹

また夫婦の寝室をひとつにして、1室を客室や趣味の部屋などに使うこともでき、もし2人目の子どもが生まれても、それぞれに個室を与えることも可能です。このように、柔軟性に優れているのも3LDKの特徴になります。

ただし、都市部のように限られた土地で3LDKの間取りにしようとすると、収納が足りなくなったり、生活するのに狭さを感じたりするかもしれません。無難で間違いのない間取りですが、十分な広さを確保できることが前提であることを頭に入れておきましょう。

【宅建士監修】3LDKの2階建ての間取り費用相場!30坪・35坪・40坪で比較

4LDK

4LDKで暮らすときのポイント
  • 3人目の子どもまで対応できる
  • 掃除やメンテナンスが大変で出費が増える
  • 子どもが独立したら空間を持て余す

3人家族で4LDKとなると、それぞれに個室を持っても、さらに1部屋余ります。突然の来客があっても慌てずに済みますし、2人目や3人目の子どもが生まれても、1人ずつ個室を持たせることもできるので、将来子どもが増える予定の家庭におすすめです。

ただし、4部屋もあると掃除が大変ですし、エアコンをそれぞれに設置すると光熱費もかかります。さらに建物価格が高くなりやすく、維持するためのメンテナンス費用も高額になるので、金銭的にある程度の余裕を求められます。

岩井佑樹
岩井佑樹

さらに、子どもが独立したら夫婦2人で4部屋もあることになるので、空間を持て余すことになります。

もちろんリフォームすることで部屋数は減らせますが、すべての空間を使い切ることは難しいので、いずれ暮らしにくい家になってしまう可能性があります。

【宅建士監修】2階建て4LDKの間取り費用相場!30坪・35坪・40坪で比較

3人家族の一軒家で間取りを決めるときのポイント

ここまでの説明で、自分たちに最適な間取りがある程度見えてきたかと思いますが、注文住宅で3人家族向けの一軒家を建てるとなると、いくつか頭に入れておくべきポイントがあります。

  • 子どもが何人まで増えるか想定しておく
  • 子供部屋はリビングを通る間取りにする
  • 平屋も選択肢に入れておく
  • できるだけ多くの間取りを比較する

この4点が間取りを決めるときのポイントになります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

子どもが何人まで増えるか想定しておく

今のところ3人家族だったとしても、将来的に子どもが増える可能性はゼロではありませんよね。間取りを決めるときには、これから子どもが増えるのかどうかについて夫婦で話し合っておきましょう。もちろん想定通りになるとは限りませんが、ある程度の備えは可能になります。

4人家族や5人家族になる予定があるなら、大きなリフォームなしで部屋をやりくりできる間取りにしてください。このとき部屋を増やすだけが正解ではなく、たとえば1つの部屋を分割できるように収納やコンセントを配置しておくという方法もあります。

1人増えた場合、2人増えた場合の部屋割りを考えておき、実際に個室が必要になったときにリフォームや引越しをしなくて済むように検討しておきましょう。

子供部屋はリビングを通る間取りにする

3人家族で2LDKや3LDKといった子ども部屋のある間取りにすると、子どもが部屋で過ごす時間が長くなり、親子のコミュニケーションが不足しがちです。それを回避したいなら、それぞれの部屋に向かうためには、必ずリビングを通らなくてはいけない間取りにしましょう。

たとえば階段をリビングに設置することで、家族みんながリビングを通ってそれぞれの部屋に入るようにできます。他にも個室に机を置かずに、リビングの一角に勉強スペースや作業スペースを設けることで、自然にリビングへと集まるようにできます。

自分でアイデアが浮かばなくても構いません。ハウスメーカーに間取り提案してもらうときに、

岩井佑樹
岩井佑樹

家族がリビングに集まりやすくなる間取りを希望

と伝えておけば、過去のノウハウから希望に応じた提案をしてもらえます。

平屋も選択肢に入れておく

3人家族向けの一軒家を建てるときに、2階建てにする人がほとんどですが、これから家族が増える予定がないなら、平屋も選択肢に入れておきましょう。平屋にすることで家族みんながリビングに集まりやすく、生活動線もシンプルになります。

さらに光熱費も抑えやすくなるなどのメリットがありますが、最大のメリットは子どもが独立したあとに、使われない空間ができにくいといった点にあります。夫婦が同じ部屋で構わないというのであれば、2LDKにすることで平屋でも広々と心地よく暮らせます。

将来のことも見据えて家を建てたいというのであれば、最初から2階建てと決めてしまうのではなく、平屋も合わせて検討してみましょう。

積水ハウスの平屋の坪単価・建物価格と間取り!実際に建てた人の口コミ評判

できるだけ多くの間取りを比較する

一軒家を建てるときに、すでに依頼したい注文住宅会社が決まっていても、検討段階では複数の注文住宅会社に間取りの提案をしてもらいましょう。それらを比較検討することで、自分たちにとって理想の間取りが見えてきます。

さらに、低価格で信頼できる地域密着型のハウスメーカーや工務店が見つかる可能性もあります。注文住宅は建てたら終わりというわけではなく、注文住宅会社とは長い付き合いになるので、信頼性は業者選定においてとても重要なポイントになります。

ただ、はじめて家を建てる場合には、どこに依頼していいかわからないかと思います。その場合には、複数の優良注文住宅会社に一括で間取り提案依頼できる「タウンライフ家づくり」を利用するのがおすすめです。

タウンライフを使ってみた感想

まとめ

3人家族で一軒家を建てるとなると、都市部で約22.7坪、その他の地域で約30.3坪の広さが必要になります。このときの間取りは3LDKとするのが一般的ですが、家族が増える予定がないなら2LDKにして空間を広く使うこともできますし、子どもが増えたり来客が多かったりするなら、4LDKも選択肢に入ります。

家族ごとの状況により理想の間取りが異なりますので、まずは自分たちがどのようなライフスタイルを目指すのかを話し合い、その方針に適した間取りの家を建てましょう。また、リビングを生活の中心に配置して、家族のコミュニケーションを増やす間取りにするのがおすすめです。

子どもが独立したあとのことまで考えるなら、2階建てだけでなく平屋も選択肢に入れておきましょう。できるだけ多くの間取りを比較検討することも重要です。複数の注文住宅会社に間取り提案をしてもらい、その提案をもとにして、自分たちの理想の一軒家を建てましょう。