【宅建士監修】3LDKの2階建ての間取り費用相場!30坪・35坪・40坪で比較

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これから家を建てるとなったときに、まず決めなくてはいけないことが部屋数とどのような機能性を持たせるかということになります。最近のトレンドは、3LDKにウォークインクローゼットなどの機能性をプラスするスタイルになっており、3LDKをベースに検討している人も多いかと思います。

そこでここでは、2階建ての注文住宅で間取りを3LDKにしたときの費用がどれくらいになるのか、平均本体価格や30坪・35坪・40坪の坪数ごとの相場をご紹介していきます。合わせて3LDKで家を建てるときのポイントも解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

本体費用相場は2,382万円!3LDKで2階建ての間取り

まずは2階建ての注文住宅で間取りを3LDKにしたときに、どれくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。SUUMOの注文住宅サイトで調べてみたところ、「3LDK 間取り 2階建て」のキーワードで検索した結果が次のようになります。

本体価格
平均価格2,382万円
平均坪単価67.6万円
最高本体価格1億円
最低本体価格980万円
参照:SUUMO

平均本体価格が2,382万円となっており、想定していたよりも高く感じる人も多いかもしれません。この金額に土地代がかかるので、すでに予算オーバーとなっており、注文住宅を諦めそうになっている人もいますよね。

ただ最低本体価格が980万円で、格安ハウスメーカーに依頼すれば1,000万円台でも建てることができ、家そのものを小さくすることで出費を抑えることも可能です。反対に予算が十分にあるというのであれば、大手ハウスメーカーに依頼して理想の間取りを実現することもできます。

もちろん、どこまで機能性を追求するかでも価格は変わってきます。ただ、現時点では平均的な2階建ての3LDKを注文住宅で建てる場合には、建物の価格だけで2,400万円程度かかるということを頭に入れておいてください。

坪数ごとの本体費用相場

注文住宅で2階建ての3LDKの間取りですと、平均本体価格は2,382万円になるとお伝えしましたが、この金額は坪数を考慮していない金額です。そこでここでは、30坪・35坪・40坪それぞれで、本体費用がどれくらいになるのか見ていきましょう。

坪数坪単価相場
30坪63.2万円×30坪2,028万円
35坪63.2万円×35坪2,366万円
40坪63.2万円×40坪2,704万円

坪単価が67.6万円ですので、30坪なら2,000万円前後の予算で注文住宅を建てられます。これなら予算の範囲内に収まりそうで安心した人もいるかと思います。ただ平均本体価格から考えると、多くの人が35坪前後で3LDKの注文住宅を建てており、30坪だとやや手狭に感じる可能性があります。

40坪になると本体費用相場が約2,700万円にもなり、3LDKとしてはやや割高感があります。とはいえ間取りの自由度も高く、機能性を持たせやすいといったメリットもありますので、こだわりの間取りにしたいなら、多少費用がかかっても40坪程度で検討するのがおすすめです。

大手ハウスメーカー9社

坪単価
三井ホーム60~100万円
へーベルハウス70~100万円
トヨタホーム70~110万円
ミサワホーム60~90万円
セキスイハイム60~90万円
住友林業70~100万円
積水ハウス60~70万円
ダイワハウス65~95万円
パナホーム60~100万円

3LDKの2階建て間取りの注文住宅の実例

本体価格:2,311万円

坪単価59.6万円/坪
延床面積128.32㎡(38.8坪)
敷地面積282.30㎡(85.3坪)
竣工年月2017年9月
工法木造軸組
施工会社栃木建築社
所在地栃木県日光市

本体価格:2,380万円

坪単価69.7万円/坪
延床面積113.03㎡(34.1坪)
敷地面積201.08㎡(60.8坪)
家族構成夫婦+子供1人
竣工年月2018年8月
工法木造軸組
施工会社森田建設
所在地京都府京田辺市

本体価格:1,848万円

坪単価61.5万円/坪
延床面積99.36㎡(30.0坪)
敷地面積184.39㎡(55.7坪)
家族構成夫婦+子供3人
工法木造軸組
施工会社南日本ハウス
所在地鹿児島県鹿児島市

30坪から35坪ですと、3LDKにするとき少し狭く感じる可能性がありますが、実際にはそれくらいの広さで注文住宅を建てている人も多いようです。予算としてはやはり2,400万円くらい必要ですが、30坪くらいまでコンパクトにすれば2,000万円の予算でも成立します。

ただし、何も考えずに間取りを決めると、相場よりもはるかに高い金額を提示されることもあります。そうならないためにも、3LDKで2階建ての注文住宅を建てるときに、どのような点に注意すればいいのか、次章で詳しく解説していきます。

3LDKの間取りにするときの4つのポイント

3LDKの間取りにするときには、下記4つのポイントに気をつける必要があります。

  • 将来的に家族が増えることも考慮しておく
  • 生活動線を意識して収納スペースを設ける
  • 空調が効きにくい前提で資材のグレードを上げておく
  • 複数のハウスメーカーに間取りを提案してもらう

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

将来的に家族が増えることも考慮しておく

3LDKは子どもが1人もしくは2人までなら、それぞれに個室を持たせることができますが、3人目が生まれた場合には部屋が足りなくなります。さらに親との同居になる可能性もあるため、間取りを決めるときには、将来的に家族が増えることも考慮しておきましょう。

たとえば部屋に仕切りを設置できる間取りにしておくと、ひとつの部屋を2人で使えるため、もし子どもが増えたとしても、部屋が足りなくて困るといった問題を回避できます。ただし、この場合は部屋にある程度の広さが必要になります。

将来的に仕切りを入れる可能性がある部屋は、6畳以上の広さを確保しておきましょう。通常の子ども部屋は4.5畳で十分ですが、そこに仕切りを入れるとなると机とベッドしか置けなくなります。さすがに子どもでも居心地がよくありませんので、仕切りを入れても圧迫感のない部屋になるように間取りを決めてください。

生活動線を意識して収納スペースを設ける

3LDKの場合、空間に余裕があるため、ウォークインクローゼットなどの収納スペースを確保できます。ただし「とりあえず収納できるスペースがあればいい」と考えて、収納スペースの位置を決めてしまうと、使い勝手が悪くなり、ただの物置になってしまいます。

まずは何を収納するためのスペースなのかを明確にし、生活動線を意識して収納スペースの位置を決めましょう。たとえば衣類を収納するためのウォークインクローゼットを導入するなら、どの部屋からも部屋からアクセスしやすい場所を選びましょう。

子どもが外で遊ぶための道具やベビーカーなどを収納したいのであれば、玄関に土間を設置することで、帰宅してすぐに収納できますし、汚れを部屋に持ち込まずに済みます。このように、どのタイミングで何をするための収納になるのか、よく考えて間取りを決めましょう。

空調が効きにくい前提で資材のグレードを上げておく

3LDKの魅力はなんといっても、部屋やリビングのスペースを広く確保できることにあります。広々としたリビングは開放的で気持ちよく、家族での時間を大切にしたい人にとっては理想の空間になります。ただし、そのような広々とした空間は空調が効きにくくなります。

夏は暑く、冬は寒くて、とてもリビングでは過ごせなくなったり、空調の電気代が驚くほど高くなったりすることも考えられます。それを回避するために、窓にLow-Eガラスを採用したり、断熱等性能等級に優れた断熱材を使ったりするなど、資材のグレードを上げておきましょう。

電気代を節約するために、太陽光発電システムを導入するのもおすすめです。予算に余裕があるなら、大手ハウスメーカーの高断熱住宅で注文住宅を建てるという選択肢もあります。いずれにしても、3LDKで2階建てを建てる場合には、断熱性能に妥協しないように心がけてください。

複数のハウスメーカーに間取りを提案してもらう

2階建ての3LDKという間取りは自由度が高く、ハウスメーカーごとに個性のある提案をしてもらえます。このため、最初からハウスメーカーを1社に絞って進めるのではなく、検討段階では複数のハウスメーカーに相談し、間取りの提案をしてもらいましょう。

最初から1社に絞ると、提案された間取りの問題点に気づきにくく、暮らし始めてから後悔することになる可能性があります。複数の間取りを比較検討すれば、それぞれのいいとこ取りをハイブリッドさせて理想の注文住宅に近づけることができます。

ただ、1社ずつ間取りの提案依頼をするのは手間がかかりますよね。できるだけスマートに比較検討したいなら、「タウンライフ家づくり」のように、複数のハウスメーカーに一括で間取りの提案が依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。

タウンライフを使ってみた感想

まとめ

2階建てで3LDKの間取りの注文住宅は平均本体価格が2,382万円となっており、40坪になると建物の価格だけで約2,700万円の費用が必要になります。大手ハウスメーカーに依頼するとさらに高額になり、細かいところまでこだわると5,000万円以上になることもあります。

このため、少しでも安く建てたいなら格安ハウスメーカーや地元の工務店などに依頼するのがおすすめです。ただし、ゆとりのある空間とのトレードオフで空調が効きにくいという欠点もあるため、断熱性能だけは妥協せずに高機能な資材を導入するのがおすすめです。

また、間取りの自由度が高いため、ハウスメーカーごとに個性的な間取りを提案してもらえます。最初から1社に絞って進めるのではなく、検討段階では複数のハウスメーカーに間取り提案してもらい、それらの間取りを比較検討して、理想の注文住宅を手に入れましょう。