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建売住宅やマンションなどと違って、注文住宅は家を建てるまでにやらなくてはいけないことがいくつもあります。初めて家を建てるとなると、どのタイミングで何をすればいいのかわからなくて困っている人もいますよね。
そこでここでは、注文住宅の家を建てるための手順や流れをご紹介していきます。手順ごとの注意点も含めて解説しますので、ポイントをしっかりと押さえておくことで理想の注文住宅に近づける内容になっています。これから家を建てるという人は、ぜひ参考にしてください。
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間取り作成 | |
資金計画 | |
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
家を建てるにはまず何からするれば良いの?
それではまず、家を建てるための手順と流れをご紹介します。全体の流れは次のようになっています。手順が多少前後することもありますが、手順ごとの注意点など詳しく見ていきましょう。
情報収集して家のイメージを固める
注文住宅で家を建てるときのファーストステップが、自分たちが理想とする家のイメージを固めることです。この段階ではとにかくたくさんの情報を収集して、自分たちがどのような家で生活したいのかを明確にしていきましょう。
- 住宅展示場などでモデルハウスをチェックする
- 間取りの事例などをウェブサイトで確認
- 気になったハウスメーカーのカタログを取り寄せる
このような方法で情報収集を行い、「家のイメージ」と「必要な機能や設備」を家族で共有してください。この段階では理想をすべて詰め込んでもOK。要望の中に矛盾があっても構いません。家族と話し合って要望を自由にリストアップしてください。
ただし、すべてを実現するのは難しいので、要望には優先順位を付けておきましょう。
「全館空調システムは必須」「可能であれば太陽光発電システムを導入」といった感じでも構いません。どれくらい必要としているのかが分かれば、業者もプランを立てやすくなります。
収入から予算を算出する
情報収集と同時に、家を建てるときの予算を決めてください。まずは住宅ローンシミュレーションなどを使って、自分の年収からどれくらいまで借りられるのかを計算しましょう。気をつけたいのが、シミュレーション結果をそのまま予算としないことです。
住宅ローンシミュレーションの結果は「年収に対して借りられる最大金額」であり、実際の審査でそこまで借りられるかどうかは、本人のステータスなどによって変わってきます。シミュレーション結果は目安。
- 子どもが進学したときの学費を捻出できるか
- 住宅ローンを組んで生活の質を下げなくても済むか
- 夫婦の収入のどちらかが途切れても返済できるか
このような視点を含めて、ムリなく返済できる予算を算出しましょう。
家を建てるための土地を探す
予算が決まったら土地探しをスタートさせます。すでに土地がある場合には、このステップは不要ですので、STEP4に進んでください。
土地に使える予算は、予算全体の30〜40%というのがひとつの目安です。予算が4,000万円なら、1,200万〜1,600万円の範囲で購入できる土地を探してください。まずは、自分たちが暮らしてみたい場所で探して、いい土地が見つからない場合には範囲を広げていきましょう。
ハウスメーカーや工務店によっては、土地探しもセットで対応してくれるケースもありますので、自分たちで土地を探すのが難しそうというのであれば、土地探しは業者に任せてしまうという選択肢もあります。
予算別!2000万円~6000万
購入予定の土地の敷地調査を行う
購入予定の土地がほぼ確定したら、敷地調査を行ってください。施工業者との契約後に敷地調査をするとしているケースもありますが、
契約後の敷地調査で問題が発覚した場合、間取りの変更や、土地の改良が必要になったりして追加料金が発生します。
依頼する施工業者によっては無料で対応してくれることもありますが、自己負担にしても敷地調査の費用は5万〜8万円程度。業者に見積もり依頼するときに土地情報があると、契約をした後の大幅な変更などを避けられるので、できるだけ事前に土地の敷地調査をしておきましょう。
2〜3社に概算見積もりと間取りプランの作成を依頼
購入予定の土地が決まったら、施工を依頼する業者の選定も行います。このときのポイントは下記になります。
- 2〜3社に見積もり依頼する
- 違うタイプの業者に見積もり依頼する
- 同じ条件で見積もり依頼する
まず大事なのは、2〜3社の相見積もりにするということ。複数社に依頼することで料金相場を把握でき、さらにはいくつかの間取りプランの中から選べるので、理想の注文住宅に近づけます。ただし、このときできるだけ違うタイプの業者に依頼することが大切です。
3社に依頼するなら、「大手ハウスメーカー・ミドルコストハウスメーカー・ローコストハウスメーカー」というように、それぞれ個性が違う業者に依頼することで、まったく違う3つのプランが手に入ります。
このとき大事なのは同じ条件で見積もり依頼するということ。
それぞれ違う条件で見積もり依頼すると、見積もりの前提が変わってくるので比較するのが困難になります。すべての条件を揃えるのは大変ですが、できる範囲で条件を揃えて見積もり依頼してください。
施工業者を決定して仮契約する
土地を購入する
施工業者と仮契約をしたら、不動産売買契約を締結して土地を購入しましょう。購入時には重要事項説明がありますので、必ず納得した上で契約を結んでください。
よくわからないけど、なんとかなるだろう
と思わずに、すべて理解しておくことが大切です。
土地の不動産売買契約では5〜10%程度の手付金が必要になります。払えるお金がないと困ることになりますので、きちんと用意しておいてください。
間取りプランを確定させ、正式に契約する
家づくりは仮契約をしたら終わりというわけではなく、そこからも詳細を決めるための打ち合わせを何度も行います。設備のグレードアップや追加など、細かい部分を詰めて最終的な間取りプランと見積もり金額、工事期間、引き渡し時期などが確定したら正式契約を結びます。
この時点で、プランに法令や規定などに違反していないか確認してもらうための、建築確認を市区町村に申請しなくてはいけません。問題なければ建築許可が得られて、工事を始められる状態になります。
工事着工
本契約を結んだらいよいよ工事着工となります。工事を着工する前には、できるだけ地鎮祭を行ってください。地鎮祭では安全に工事が進み、安心して暮らしていけるよう神様に祈願します。
最近は地鎮祭を行わないケースや、簡易的に終わらせるケースも増えています。地鎮祭を行うかどうかは自由に決めて構いませんが、夫婦で不要だと思っても、親がやるべきだと主張することもありますので、身近な人と相談してどうするか決めましょう。
地鎮祭を行うなら、そのタイミングで現場監督と近所に挨拶して回ってください。地鎮祭を行わないなら、工事開始前に挨拶回りをしておけばOKです。
また、工事中は時々で構わないので現場まで足を運び、現状確認をしてください。ただし、あまり頻繁に現場に行くと工事の邪魔になってしまいます。工事の区切りになるようなタイミングを見計らって行きましょう。
本日これから基礎工事着工です!
— カピ🤩 (@kobox2991147) May 16, 2023
ドキドキ💗
ちなみに、後ろの生い茂ってるところも我が土地なのですが、草刈りは自分かな(;´Д`)?やってくれるのかな?(;´Д`) pic.twitter.com/cv7fppwmAr
竣工・建物の引き渡し
建物が完成したら、ようやく引き渡しです。ただしすぐに住めるわけではありません。竣工したらまず、市区町村による完了検査を受けます。申請したとおりに建てられていると判断されたら、検査済証が発行されます。
その後、自分でも設備に問題がないか、傷はないかなどをチェックして、問題があるようなら手直しをしてもらいましょう。それらが完了したらようやく引き渡しで、新居に入居できるようになります。
本日引き渡しでした🎉
— ふーりん@住友林業の平屋暮らし (@Fu_rinSumit) June 14, 2024
2022年5月からマイホームを検討し紆余曲折ありながら注文住宅へ、すみりんの木質感に一目惚れしてようやくここまでたどりつきました😊
あれだけ建築中見に行っていたのに、自分たちの家という実感が全く湧きません笑
これからも健康で、永く大切に住んでいこうと思います! pic.twitter.com/BlnJ9ZLxuH
家を建てるまでにかかる期間
ここまでの説明で、家を建てるためにすべきことを把握できたかと思いますが、それぞれにどれくらいの時間がかかるのか知りたいという人もいるかと思います。そこでここでは、住宅購入を決めてから、新居に引っ越すまでどれくらいの時間がかかるのかをご紹介します。
各項目 | 期間 |
---|---|
情報収集 | 1〜3ヶ月 |
業者選定・土地探し | 3〜6ヶ月 |
間取りや仕様の本契約 | 2〜6ヶ月 |
建築工事 | 3〜6ヶ月 |
完成〜引っ越し | 1ヶ月 |
最短でも10ヶ月、長い場合には22ヶ月もかかる計算になります。オリジナルデザインの豪邸でも建てない限り、22ヶ月もかかるようなケースはほとんどありませんが、それでも10〜15ヶ月程度かかると考えておきましょう。
意外に苦戦するのが土地探しです。
子どもの進学などを考慮してエリアを絞りすぎると、希望条件に見合う土地が見つからず、時間がかかってしまう傾向にあります。短期間で家を建てたいのであれば、土地にあまり条件を付けないようにするのがおすすめです。
また、後から設備の追加や間取りの変更などを依頼すると、それも時間がかかる要因となります。設備や間取りはできるだけ早い段階で確定させて、業者選定後の仕様変更は最小限に抑えてください。
住宅ローンを借りる!手順と流れ
家を建てるときには、ほとんどの人が住宅ローンを組むことになるかと思いますので、ここでは住宅ローンを借りるときの手順と流れについても解説しておきます。融資を受けるまでの流れは次のようになります。ステップごとのポイントと、どのタイミングで行えばいいのかについて、詳しく見ていきましょう。
住宅ローン商品の検討
住宅ローンシミュレーションを利用して予算を決めたら、住宅ローン商品の検討を始めてください。土地を購入する不動産会社やハウスメーカーが提携する金融機関の住宅ローンでもいいですし、メインバンクの住宅ローンでも構いません。
できるだけ金利の低いものがおすすめですが、金利が低いほど審査のハードルが上がり、融資を断られる可能性があります。住宅ローン審査が不安という人は、比較的借りやすいとされているフラット35も選択肢に入れておくといいでしょう。
仮審査申し込み
購入する土地の価格と家を建てるのにかかる費用が、予算内に収まることを確認したら住宅ローンの事前審査を受けましょう。事前審査も最初から1社に絞る必要はありません。審査落ちする可能性もありますので、2〜3社で事前審査を受けておくと安心です。
ちなみに事前審査の結果が出るまでに、1週間程度かかります。思ったよりも時間がかかりますので、早めに事前審査の申し込みをしておきましょう。
本審査申し込み
ハウスメーカーや工務店と本契約を結んで、建築許可が下りたら住宅ローンの本審査を受けましょう。事前審査が通っていれば、ほとんどのケースで本審査も通りますが、虚偽の申告があった場合や、書類に不備があった場合には審査落ちするケースもあります。
本審査は事前審査と違い、1社ずつ審査を受けるようにしてください。
本審査の結果が出るには10日から14日程度かかりますので、融資が確定するまで心配になるかと思いますが、このタイミングでできることはありません。どっしり構えて待ちましょう。
住宅ローン契約
本審査を通ったら、住宅ローン契約を結びます。住宅ローンの申し込みはインターネットからでも行えますが、契約は金融機関の窓口で行います。基本的に平日の営業時間内しか対応してもらえませんので、会社員なら仕事を休むなどして、窓口で手続きを済ませてください。
住宅ローンの実行
住宅ローンが実行されるのは、物件の引き渡しのタイミングになります。引き渡しのある日の午前中に振り込まれて、その日のうちに業者に対して支払うのが一般的です。物件の引き渡しが終わったら、所有権や抵当権の登記を行います。
ちなみに土地購入がある場合にはつなぎ融資や土地先行融資などを利用することで、土地代金の支払いが発生するタイミングで先行融資を受けられます。
スマートに家を建てたいなら「タウンライフ家づくり」がおすすめ
家を建てるときには、どの業者に依頼するかがとても重要です。このため情報収集をしっかりとして、相見積もりによる比較を行う必要があるわけですが、初期段階ではさらに土地探しや住宅ローンの検討など、やらなくてはいけないことがいくつもあります。
仕事が忙しくてほとんど手を付けられず、気がついたら検討だけで半年も経過しているなんてことも珍しくありません。そんなペースでは、いつになったら家が建つのか不安になりますよね。そこでおすすめなのが、「タウンライフ家づくり」を使った家づくりです。
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さらに家づくりだけでなく、住宅ローンの悩みなども相談できるので、初めて家を建てるという人でも、不安を解消しながら家づくりを進められるといったメリットもあります。
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まとめ
家を建てるときには、やるべきことが多くて手順がわからなくなるという人も、最後まで読んでもらえたなら、なんとなくでも流れを把握できたのではないでしょうか。ただし情報量が多すぎて頭が整理できていない人もいるかと思います。
実際の流れはケースバイケースで前後することになりますが、それほど大きく変わることはありません。こんなにもやるべきことがあると、注文住宅を諦めたくなるかもしれませんが、ワンステップずつ終わらせていけばOKです。
仕事が忙しくて時間がないという人や、自分たちだけですべての作業を進めるのが難しいという人は、「タウンライフ家づくり」を利用して作業負荷を減らしましょう。
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