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「いい家を安く」を掲げて、2013年にヤマダ電機の子会社として設立されたヤマダウッドハウスですが、2020年にはヤマダ・エスバイエルと合併してヤマダホームズになったばかり。このため、ヤマダウッドハウスのほうが、ヤマダホームズよりも耳慣れている人も多いかもしれません。
ヤマダホームズのラインナップにも、ヤマダウッドハウスの商品がそのままラインナップされており、コンセプトはしっかりと受け継がれています。そこでここでは、ヤマダホームズの商品の中でもヤマダウッドハウスでラインナップされていた注文住宅に絞って、口コミや評判をご紹介していきます。
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
ヤマダウッドハウスの特長
ヤマダ電機グループにはミドルクラスの注文住宅として、ヤマダ・エスバイエルがありましたが、もっとリーズナブルな注文住宅を望む声が増えてきたこともあり、「いい家を安く」を掲げて2013年にヤマダウッドハウスが誕生しました。その特長は下記の3点になります。
- 誰でも手に入れることができるローコスト住宅
- 光熱費を抑えることができるスマートハウス
- 安心して長く暮らせる長期優良住宅
それぞれの特長について、詳しくご紹介していきます。
誰でも手に入れることができるローコスト住宅
ヤマダウッドハウスの注文住宅「Felidia」なら、40坪で1,800万〜2,000万円で建てることができます。同じスペックの注文住宅を他社で建てる場合には、3,000万円前後の価格になり、1,000万円以上もヤマダウッドハウスのほうが安くなります。
さらには規格住宅のウッドセレクションなら、各種工事費込みで1,200万円から建てられます。このように、とにかく安さにこだわったのがヤマダウッドハウスの特長になります。ただし、安いだけでなく耐震等級3で地震にも強いなど、性能面でも妥協していません。
2018年には「Felidia」が日本ハウス・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、建築は実績のある大工さんにのみ発注しているということで、建物のクオリティが高いのもヤマダウッドハウスの注文住宅の魅力です。
光熱費を抑えることができるスマートハウス
ヤマダウッドハウスは住宅の価格が安いだけでなく、オプションとしてスマートアイテム(太陽光発電システム、HEMS、リチウムイオン蓄電池)をリーズナブルな価格で提供しています。
40坪で1,800万〜2,000万円というのは、太陽光発電システムを搭載したときの価格になります。
大手ハウスメーカーで太陽光発電システムを搭載しようとすると、かなり高額な値段になってしまいますが、ヤマダウッドハウスなら初期費用を抑えることができ、さらには電気を売ることもできるので、月々の住宅ローン返済にも余裕が生まれます。
住宅ローンの返済に追われることもなく、賃貸物件と変わらない価格で自分の理想の家で暮らせる。これがヤマダウッドハウスの強みであり、ヤマダホームズにもそのDNAがしっかりと引き継がれています。
安心して長く暮らせる長期優良住宅
安さだけが注目されているヤマダウッドハウスですが、住宅性能表示制度の6項目で最高等級をクリアしており、長期優良住宅にも対応しています。遮熱シートや吹付断熱により、年間を通して夏涼しくて冬暖かい環境を作り出し、さらには窓ガラスにはハイグレードのアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用しています。
耐久性にも優れ、躯体はきちんとメンテナンスを行えば100年の耐用年数があり、ヤマダウッドハウスとしても最長60年保証に対応しています。
少なくとも60年は暮らし続けることができるということで、1度建てたら建て直す必要がありません。
日本の住宅は30年が寿命とされており、寿命が来たらまたお金をかけて建て直す必要がありますが、ヤマダウッドハウスの注文住宅ならずっと同じ家で暮らせます。このため、生涯必要となる住宅費用を大幅に減らせるといった特長もあります。
ヤマダウッドハウスの評判と口コミ
ヤマダウッドハウスの特長を把握したところで、次にSNSなどでどのような評価をされているのか、口コミをチェックしていきましょう。
平成28年6月に完成、9月に入居し約2年が経過しました。土地は60坪、北西の角地(北道路)両親が住んでいた家を壊して新築しました。建て替えを決めてから約半年間ローコスト住宅を中心にメーカー巡りをしていましたが、ヤマダ・ウッドハウスに決めた理由は営業マンの人柄でした。
他のメーカーの営業マンは必ず他社を非難しますが、ヤマダ・ウッドハウスの営業マンに限ってはそのようなことはなく、誠実さがひしひしと伝わり毎回気持ちよく説明を聞くことができ、最後はこの人から買ってあげたいという気持ちになりました。
建坪40坪弱(4LDK+納戸)で1,650万円、解体費100万円、外構120万円でした。(解体と外構は別業者)el仕様でしたが、標準装備も充実していてとても快適な日々を送っています。営業マンで選んだ関係で品質等が心配でしたが、思った以上に高品質で安心しています。
食器洗浄機、お風呂などは標準のハウステックですが、今のところ何の問題もありません。太陽光3kwのサービスが付いていたため1kwを購入して4kwを搭載していますが、毎月平均にして12,000円位発電しており、毎月の電気使用料より多く発電してくれているので非常に助かっています。
住み始めてまだ2年ですので、これから不具合等が出るのかも知れませんが、現在の心境としては質の良い住宅を低価格で建てられたので大変満足しております。(24号・25号の大型台風でもびくともしませんでした。)
みん評
私はヤマダウッドハウスさんでマイホームをお願いしましたが、選んだ理由は値段の安さです。思っていたよりも安い金額でマイホームが建てれるところに惹かれました。もう一つは、耐震性の強さに重視されているところです。ダンパー等を家の骨組みに何個も使用して標準で建ててくれるのも魅力を感じました。最後にこれが一番決め手となったのですが、柱が全て檜で建ててくれるのがヤマダウッドハウスの良さでした。値段が安くてダンパーや檜を標準仕様というのに惹かれました。おかげで、家具等のお金に回すことが出来ました。
みん評
フル装備住宅からフェリディアにした場合の変更点(2022年1月時点)覚えてる範囲で。
・メリット
e戸建
総ヒノキ
制振ダンパ
建材のグレードアップ(ハイドア・床材がトリニティなど選べる)
調湿天井(トイレ、洗面、収納の天井。階段下など天井が斜めになってたりすると不可)
Rコーナ
オール樹脂サッシ
断熱材厚みUP
遮熱シート(タイベックシルバー)
私は去年の年末に引き渡しされた者です。その立場から言わさせて頂くと、ヤマダウッドハウスが選択肢にある時点で予算に限りがあるかと思います。その上で金額に見合うだけの価値は十分にあると思います。
e戸建
先日無事に引き渡しが終わり、引っ越しも終了いたしました。まぁいろいろありましたが、あぁだこぅだとやった甲斐があったかな、と今はほぼ満足です。うちは5社から設備と金額重視でヤマダを選択しました。スーモキャンペーン、合併キャンペーンとかなりお得に建てられていると思います。
ヤマダに決定後、こちらを見つけ家づくりの参考にさせていただきました。大変勉強になったし、いろいろな知恵もいただけました。お世話になりました。
とりあえず引っ越しダンボールをなんとかしないと、です。仮住まいと違い、置く場所があるので最初にやらないとそのままになりそうです。
e戸建
X(ツイッター)
ヤマダ電機は、ヤマダウッドハウスとかの建設部門も持ってるからね。家具と家電も相性良さげだし、連携はとれるかも。
— うほほ (@uhouho91) December 12, 2019
ヤマダウッドハウスとヤマダエスバイエルホームが10月1日に合併するみたいだけど、ヤマダウッドハウスはタマホームみたいにローコスト住宅から脱却してしまうのかな?ローコスト住宅しか選択肢が無い身分としては両方のコンセプトが残れば良いな。
— 宇都宮恭介 (@kyosukeutu) September 23, 2018
Twitterの投稿はそれほど多くありませんが、ローコスト住宅としてはネガティブな内容も少なく、この2つの投稿のように価格の安さや設備が充実している点が評価されています。ただし、営業担当の対応については、やや不安が残ります。
ヤマダウッドハウスは創業してまだ10年経過していないので、社員教育体制などが整っていない可能性があります。それでもヤマダホームズに統合され、エス・バイ・エルやレオハウスといったハウスメーカーのノウハウが共有されるので、今後は対応が改善されるはずです。
ただし担当者の対応が悪いというのは、ローコスト住宅に多い口コミ内容のひとつです。ヤマダホームズに限らず、ローコスト住宅で家を建てるときには、担当者がどれくらいしっかりしているのかを業者選定基準に入れておきましょう。
ヤマダウッドハウスのメリット・デメリット
ローコスト住宅で住宅性能が優れているヤマダウッドハウスですが、ヤマダホームズに統合されたのもあり、やや個性が分かりづらくなっています。そそこでここでは、ヤマダウッドハウスの魅力や不安要素などを、メリットと気になる点という形で解説していきます。
ヤマダウッドハウスのメリット
それではまず、ヤマダウッドハウスのメリットから解説していきます。口コミなどでどのような点が評価されているのか見ていきましょう。
全国に自社展示場がありモデルハウスを見学しやすい
ヤマダウッドハウスは低価格を実現するために、ヤマダ電機の敷地内にモデルハウスを設置しています。これにより住宅展示場にかかる費用をカットしているのですが、結果的に比較的アクセスしやすい場所にモデルハウスが建っています。
ヤマダ電機で買い物ついでに、ちょっと見学してみるという人も多く、対応するスタッフも強引に営業をかけてこないといったメリットもあります。身近なところにモデルハウスがあるので、いざ家を建てるとなったときの打ち合わせもスムーズに行えます。
ローコスト住宅はどうしても仕上がりが安っぽくなりやすく、完成してから「イメージと違う」となることが多いのですが、近くにモデルハウスがあり、質感をきちんと確認しておくことで、完成してからの後悔を回避できるのもヤマダウッドハウスの魅力です。
長期優良住宅なので将来売却しやすい
ヤマダウッドハウスの注文住宅は長期優良住宅に対応しており、メンテナンス次第で60年以上は問題なく暮らせるため、中古住宅としても人気があり、いざ家を手放すというときに安値で買い叩かれることがありません。しかもヤマダホームズには不動産買取部門があります。
もちろん、そもそもの本体価格が安いので売値もそれなりに安くはなりますが、買い手が見つからないというようなことはほとんどありません。このため、定年退職をしたら家と土地を売って、地元に戻る予定という人でも安心して購入できます。
もちろんメンテナンス次第でまだまだ暮らせますので、賃貸物件として貸し出すことも可能です。建てた家が資産になる。それがヤマダウッドハウスのメリットになります。
生活に余裕がでるので穏やかに暮らせる
初期費用もランニングコストも安く、建て替える必要もないので、ヤマダウッドハウスで注文住宅を建てると住宅費用で生活費が圧迫されるということがありません。定期メンテナンスのためにある程度の積み立ては必要ですが、家を建て直すよりは安く済みます。
スマートハウスにすれば電気代がかかりませんし、売電できれば住宅ローンの早期返済も可能で利息分さらにお得になります。せっかく家を建てても、住宅ローン返済に追われて節約の日々ではストレスが溜まってしまいます。でもヤマダウッドハウスなら、そのストレスがありません。
金銭的に余裕があるので、家族旅行に出かけて思い出を作ることもでき、気持ちにも余裕があるので、子どもに対してもイライラすることもなくなります。自然とコミュニケーションも増えていき、仲良し家族になれるというのもヤマダウッドハウスのメリットです。
ヤマダウッドハウスのデメリット
魅力的なメリットのあるヤマダウッドハウスですが、建ててから後悔しないためにも、どのような気になる点があるのか、事前に把握しておきましょう。
建物デザインの好みが分かれる
ヤマダウッドハウスの数少ない気になる点のひとつが、建物のデザインにあります。コストを限界まで切り詰めているのもあり、デザインが直線的で遊びが少なく、好みが分かれてしまいます。無駄がなくシンプルと考えることもできますが、不満を感じる人も少なからずいます。
機能面で問題があるわけではありませんので、そこまでデザインにこだわらないのであれば気になる点にはなりません。ただし、自由設計なのだから個性的な家に仕上げようと考えていた人は、外観デザインにがっかりする可能性があります。
価格を考えれば妥協できる範囲ではありますが、同じような価格帯で個性的な注文住宅を建ててくれる工務店もあります。そういう意味では、デザインにこだわるタイプの人はヤマダウッドハウスの注文住宅は適していません。
SxLと比べるとクオリティが気になる
ヤマダウッドハウスが独立していたときには、比較対象がなかったので内装や設備のクオリティが気になることはありませんでしたが、ヤマダホームズになりミドルクラスのSxLもラインナップに並んだことで、ヤマダウッドハウスの注文住宅が見劣りするようになりました。
妥協してFelidiaを選んだという感じがあり、どうしても満足度が下がってしまいます。いずれも長く暮らせる注文住宅で、これからずっとそこで暮らすことを考えると、やはり多少無理をしてでもSxLを選びたくなる人もいるはずです。
さらにヤマダホールディングスにはローコスト住宅のレオハウスもあり、Z空調の桧家住宅も選べます。他のハウスメーカーにはない強みというのが年々薄れており、あえて選ぶ理由が少ないというのがヤマダウッドハウスの気になる点になっています。
ヤマダホームズに統合されたばかりで将来性が不透明
ヤマダウッドハウス最大の気になる点は、ヤマダホールディングス内で住宅部門の再編成が行われたばかりで、将来性が不透明なことにあります。ヤマダホールディングスは簡単に小会社の名前を変えてしまいますし、これからレオハウスや桧家住宅と統合される可能性もあります。
その場合、Felidiaなどのヤマダウッドハウスの流れをくむ注文住宅が、これからも継続販売されるかどうかもわかりません。赤字が続くようなことがあれば他のハウスメーカーに売却されてしまう可能性もゼロではありません。
ヤマダホールディングスという強みが、将来性という点では不安要素にもなります。家を建てる上で重要度はそれほど高くありませんが、これからヤマダホームズで家を建てるなら頭の片隅に置いておく必要があります。
ヤマダウッドハウスはどんな人に向いている?
これからヤマダウッドハウスの注文住宅はローコスト住宅ということもあり、誰にでも適しているわけではありません。ここまでの説明を踏まえて、どのような人に向いているのかをご紹介していきます。
- 住み慣れた家で老後の生活を送りたい人
- 収入が少なく住宅ローン審査が不安な人
- スマートハウスで生活費を抑えたい人
- デザイン性よりも快適性を重視したい人
長く暮らせる注文住宅ですので、子育てが終わったら建て替えるのではなく、住み慣れた同じ家で暮らしたい人に適しています。その場合にはバリアフリーを考慮した間取りにしておくことで、高齢になったときのリフォーム費用を抑えることもできます。
低価格の住宅ですので、20代でまだ収入が少なく、住宅ローン審査が不安という人にもヤマダウッドハウスの注文住宅はおすすめです。スマートハウスにすることで、電気代をカットできますので、月々の住宅ローン返済に追われるという心配もありません。
また、デザインよりも機能性や快適性を重視する注文住宅ですので、外観の細部にこだわるのではなく、快適に暮らせればいいという人に適しています。
「タウンライフ家づくり」で比較検討しながら決めよう
ヤマダウッドハウスは長寿命のローコスト住宅で、住宅性能も優れていますが、最近はローコスト住宅のニーズも高まっており、同様のコンセプトで展開しているハウスメーカーや工務店が増えています。このため、最初からヤマダウッドハウスに絞るのではなく、まずは情報収集から始めましょう。
そのときに「タウンライフ家づくり」を使うのがおすすめです。「タウンライフ家づくり」は簡単な情報入力をするだけで、複数のハウスメーカーや工務店にまとめて提案依頼できる無料サービスで、ヤマダウッドハウス(ヤマダホームズ)を含めた全国1120社が提携しています。
提案された間取りを比較検討し、最適な提案をしてくれたハウスメーカーや工務店に依頼することで価格を抑えつつも、満足度の高い家づくりができます。もちろん他社の提案の良いところを、ヤマダウッドハウスの注文住宅に落とし込むという使い方もOKです。
多くの間取りを比較検討することで、自分の理想とする間取りが明確になり、家づくりの方向性に迷いがなくなります。最初から1社に絞ってしまうのではなく、まずは選択肢を増やすために「タウンライフ家づくり」を使って、幅広く情報収集を行いましょう。
まとめ
ローコスト住宅でありながらも、住宅性能も妥協しないヤマダウッドハウスの注文住宅は、ヤマダホームズに統合されても、そのDNAはしっかりと引き継がれています。寿命が長く建て替えの必要もないので、住宅にかかる費用を大幅に減らせるといったメリットもあります。
ただしデザインや質感はミドルクラスの注文住宅よりも劣りますし、統合されたばかりで先行きが不安という気になる点もあります。何よりも、同じコンセプトのローコスト住宅が増えており、ヤマダウッドハウスでなくてはいけない理由がほとんどありません。
選んで後悔するということはなくても、もっといい選択肢があったのではないかと思ってしまう可能性がありますので、これから検討するという人は、まずは「タウンライフ家づくり」を使って選択肢を増やし、しっかりと比較検討することをおすすめします。
その上でヤマダウッドハウスの注文住宅に魅力を感じたなら、情報収集した他社の間取りを参考にして、理想の家づくりを進めていきましょう。
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