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かつては結婚して自分の家を建てるのがステータスのひとつでしたが、最近はローコスト住宅が増えており、安定収入さえあれば誰でも家を建てられる時代になっています。賃貸住宅の家賃並みの支払いで購入できるということで、若い世代を中心に人気があります。
そんなローコスト住宅の流れは二世帯住宅向けの住宅にまで広がっており、格安な価格で二世帯住宅を建てるハウスメーカーや工務店も出てきました。そこでここでは、二世帯住宅をローコスト住宅で建てたときの価格や、予算を抑えるための間取りや注意点をご紹介していきます。
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
二世帯住宅の基本となる間取りタイプ
ローコスト二世帯住宅についてご紹介する前に、まずは二世帯住宅の基本となる間取りについて説明しておきます。二世帯住宅は大きく分けて下記の3種類があります。
- 完全同居型
- 部分共用型
- 完全分離型
それぞれの特長について解説します。
完全同居型
本体価格 | 2,442万円 |
坪単価 | 80.9万円 |
延床面積 | 99.83m2 |
坪数 | 30.1坪 |
竣工年月 | 2023年3月 |
施工会社 | TAINN DESIGN |
完全同居型は2世帯が同じ空間で同居するタイプの二世帯住宅です。一般的には寝室だけが世帯別のスペースになっており、キッチンやリビング、浴室などを共用します。昔ながらの同居スタイルで、建物の間取りも構造も一般的な注文住宅と変わらないため、安く建てられます。
お互いの距離が近いので、子どもを預けて共働きする家族や介護が必要な家族などに適しています。ただし、それぞれが干渉しあうことになるので、お互いにストレスを感じやすいといったデメリットもあります。
部分共用型
本体価格 | 3,000万円~3,499万円 |
坪単価 | 87.5万円~102.1万円 |
延床面積 | 113.36m2 |
坪数 | 34.2坪 |
竣工年月 | 2021年6月 |
施工会社 | ジューテックホーム |
住宅設備を部分的に共用するタイプの二世帯住宅です。どの部分を共用するかは自由で、例えば玄関だけを共用することもできますし、トイレやお風呂だけを共用することもできます。お互いの距離は近くても、干渉することが減るため完全同居型よりはストレスが少なくなります。
間取りの自由度も高く、完全分離型よりも光熱費を抑えられるといったメリットもありますが、よく考えて設計しないと、キッチンやトイレを利用する時間帯が重なったり、物音が気になったりして、トラブルになる可能性があります。
完全分離型
本体価格 | 3,000万円~3,499万円 |
坪単価 | 60.4万円~70.4万円 |
延床面積 | 164.37m2 |
坪数 | 49.7坪 |
竣工年月 | 2022年1月 |
施工会社 | SARA HOME |
完全分離型はひとつの建物に2つの生活空間を作る二世帯住宅です。例えば1階をバリアフリーにして親世帯が暮らし、2階を子世帯が暮らすといったよう分離することで、それぞれが干渉し合うことなく、それでいてお互いを近くに感じることができます。
ただし住宅設備がすべて2セット必要になるため、どうしても価格が高くなります。広い土地が必要で、トータルの住宅取得費用もかなり高額になります。二世帯での交流もそれほど行われず、同じ建物で暮らしているのに、距離を感じてしまうといったデメリットもあります。
ローコスト二世帯住宅の価格
ローコスト住宅に分類される注文住宅の坪単価は30万〜50万円とされており、これに坪数を掛ければ価格を算出できます。ところが二世帯住宅は間取りタイプごとに最適な坪数が違うため、価格も間取りタイプごとに変わってきます。
それぞれに最低限必要な坪数と建物価格がどのようになっているのか見ていきましょう。
完全同居型の価格
完全同居型は親世帯と子世帯それぞれの寝室が1つずつと、子ども部屋が必要になります。子どもが何人かにもよりますが、一般的には4LDKもしくは5LDKの間取りになり、坪数は40坪くらい必要になります。40坪のローコスト住宅を建てるときの相場は下記のようになります。
価格:1,200万〜2,000万円
部分共用型の価格
部分共用型は共用範囲によって広さが変わりますが、キッチンやリビングをそれぞれの世帯で確保すると仮定すると、坪数は45〜50坪程度必要になります。共用範囲が増えるほど住宅価格を抑えることができるので、予算を基準にどこまで共用するのかを決めましょう。
価格:1,350万〜2,500万円
完全分離型の価格
完全分離型は住宅設備が2倍必要になるので、それぞれが快適に暮らそうとすると50〜60坪ほど必要になります。さらに完全分離型は玄関などの建具も2倍になるので、ローコスト住宅とはいえ坪単価が30〜50%アップし、かなり高額になります。
価格:2,000万〜4,500万円
ローコストで二世帯住宅を建てるときのポイント
親の介護を考えて二世帯住宅で暮らしたいけど、収入も貯蓄もそれほど多くなく、できるだけ安く建てたいという人もいますよね。そんなときにローコスト住宅のハウスメーカーはとても頼りになりますが、何も考えずに依頼すると簡単に予算オーバーしてしまいます。
安くてストレスの少ない二世帯住宅を建てたいのであれば、下記の3点を意識して家づくりを進めていきましょう。
- 予算の上限を決める
- シンプルな総2階建てにする
- 水回りを近づけた間取りにする
それぞれのポイントを詳しく解説します。
予算の上限を決める
二世帯住宅でも完全同居型なら1,200万円から建てられますが、完全分離型にして設備にこだわるとローコスト住宅でも4,500万円にもなってしまいます。このように価格に大きな幅がありますので、まずは予算の上限を決めましょう。
ローコスト住宅で建てる場合、予算ごとの間取りタイプの目安は下記のようになります。
予算 | 間取り |
---|---|
~1,500万円 | 完全同居型 |
1,500万〜2,000万円 | 完全同居型・部分共用型 |
2,000万〜2,500万円 | 部分共用型・完全分離型 |
2,500万円以上 | 完全分離型 |
まずは予算から間取りタイプを決めて、予算を超えない範囲内でオプションを追加しましょう。予算を決めておかないと、営業担当の魅力的な提案を採用したくなり、気がつくと予定よりもかなり高額な二世帯住宅になってしまいます。
ハウスメーカーに相談するときに、予算の上限を伝えておき、それを超えない範囲内でプラン提案をしてもらいましょう。
シンプルな総2階建てにする
少しでも安く二世帯住宅を建てたいなら、住宅デザインや外観の質などは妥協が必要です。建物は凹凸が少ないボックスタイプの総2階建てが理想です。特長のないデザインになってしまいますが、シンプルにすればするほど価格を抑えられます。
ボックスタイプの家はデザインがシンプルすぎるというデメリットがありますが、耐震性や断熱性、気密性も高くなり、さらには防犯性も高くなるので、暮らしの安心や快適度が上がるといったメリットもあります。
さらに総2階建てにすることで、1階は親世帯、2階は子世帯といったように生活空間の分離もしやすくなります。完全分離型や部分共用型の二世帯住宅を少しでも安く建てたいなら、デザイン性は妥協して、総2階建てで建てましょう。
水回りを近づけた間取りにする
二世帯住宅の間取りを考えるときに重要なのは、ストレスをいかにして取り除くかということです。このストレスを取り除くためのポイントが「水回りを世帯ごとに用意する」です。少しでも安く建てたい人は、ついトイレや浴室などを共用にしますが、これがストレスの原因となります。
実際に二世帯住宅を建てた人も、水回りを共用したことを失敗談として挙げることが多く、予算が限られていても、水回りの分離だけは優先するのがおすすめです。このとき、できるだけそれぞれの水回りを近い場所に集めましょう。
それぞれのフロアの水回りを近くにレイアウトし、1階と2階の水回りを近づけることで配管のレイアウトに無駄がなくなります。そうすることで、それぞれの世帯ごとに水回りを用意しても、コストアップを最小限に抑えられます。
タウンライフ家づくりなら理想の二世帯住宅がすぐ見つかる
二世帯住宅をローコストで建てたいとなると、対応できるハウスメーカーも限られてしまいます。受託価格が2,000万円以下となると、「うちじゃ建てられない」と断られてしまうケースもあります。相談するたびに断られてしまったのでは、モチベーションも下がってしまいますよね。
そこでおすすめなのが「タウンライフ家づくり」を使った家づくりです。「タウンライフ家づくり」は予算や要望などの情報をウェブサイトで入力するだけで、その条件に見合った注文住宅プランを複数のハウスメーカーや工務店が、無料で提案してくれるサービスです。
- 二世帯住宅であること
- 間取りタイプ(完全同居型・部分共用型・完全同居型)
- 部分共用型はどの部分を共用するか
- 概算予算
申し込みをするときの要望入力欄に、これらの情報を記載することで、複数の業者から提案してもらえます。提案されたプランを比較検討し、最適なプランを提案してくれた業者と契約をして、家づくりを進めていきましょう。
「タウンライフ家づくり」を利用することで、相見積もりの形にもなるので、ハウスメーカーや工務店が通常よりも値引きした価格を提案してくれるといったメリットもあります。1社ずつ対応可能かどうか確認する必要もなく、価格も抑えられるなら使わない理由はありませんよね。
これから検討を始めるというのであれば、業者選定にぜひ「タウンライフ家づくり」を活用してください。
まとめ
二世帯住宅でも完全同居型なら部屋数が増えるだけで、普通のローコスト住宅と同じように坪単価30万〜50万円で建てられます。40坪なら2,000万円以下ですので、予算が限られている場合には完全同居型の二世帯住宅を建てましょう。
ただし、完全同居型はお互いに干渉することが多くストレスの原因となります。ローコストで建てたいという人も、少なくともトイレや浴室などの水回りだけでもそれぞれに用意して、部分共用型にするのがおすすめです。
部分共用型にすると価格がどうしても上がってしまいますし、間取りでも考えなくてはいけない要素が増えてきます。ローコストで建ててくれるハウスメーカーを見つけたいなら「タウンライフ家づくり」を活用しましょう。
複数のハウスメーカーや工務店の提案をじっくりと比較検討し、価格や間取りで最適な提案をしてくれた業者と契約することで、予算オーバーすることなく理想の二世帯住宅が手に入ります。とても便利なサービスですので、上手に活用して満足度の高い家づくりを目指しましょう。
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