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ファミリークロークのある間取りにすると決めたものの、どれくらいの広さにすればいいかで迷っていませんか?狭すぎても後悔しそうですし、あまりに広くしすぎるとリビングやキッチンなどが狭くなるため、間取りを決めかねている人も少なくないはず。
そこでここでは、理想的なサイズのファミリークロークにするために、3畳・4畳・5畳・6畳それぞれの間取りごとの特徴について解説していきます。これから注文住宅を建てるために、ファミリークロークの間取りで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹(1983年8月生まれ)。熊本学園大学を卒業後、飲料メーカーに就職。2013年に宅建を独学で取得し不動産会社へ転職。2023年3月に不動産専門webライター業で独立。実名記事の作成や監修を行う。
ファミリークロークの間取りは何畳が理想か
まずはファミリークロークの間取りについて、どれくらいの広さが理想なのかについて説明します。結論からお伝えすると、ファミリークロークの間取りは家庭ごとに理想の広さが違うため、「◯畳にすればOK」と言い切ることができません。
3人家族と5人家族では所有している服の枚数が違いますし、同じ4人家族でも、男女の構成比率やファッションへの興味がどれくらいあるのかなどによって、最適な広さが異なるためです。このため、自分たちに最適な広さは、自分たちで決める必要があります。
どのようにして決めればいいのかについては、後ほど詳しくご紹介しますが、ここでまず頭に入れておいて欲しいのは下記の2点です。
- 狭すぎると衣類を収納しきれなくなる
- 広すぎると他の部屋が狭くなる
実際にファミリークロークを設置した人の多くが、狭くても広くても後悔しているため、安易に間取りを決めるのはNGです。
むしろ間取りの提案依頼をするときに
ファミリークロークは◯畳くらい
と、自分から依頼できるくらいの状態になっておいてください。
ただし、初めて家を建てるという場合には、広さのイメージができませんよね。そこで次章以降で、広さごとにどのような特徴があるのかについて、わかりやすくご紹介していきます。
3畳ファミリークローク!4人家族なら最低限必要な広さ
4人家族のタオルやそれぞれの衣類を収納するのに、最低限必要な広さが3畳です。最低限必要なサイズですので、整理整頓が苦手な人の場合には不足する可能性がありますし、衣類が多いという場合には確実にスペースが足りなくなります。
このためファミリークロークを3畳にするなら、子どもの成長など将来のことも考えて、ウォークインクローゼットなどの収納スペースを別に確保しておきたいところです。
他に収納スペースがあれば、季節ごとに衣替えすることで、収納スペースの不足を補うことが可能です。
また、4人家族でもタオルや下着などの限られたアイテムしか保管しない場合も、3畳もしくは2畳でOKです。使い方を工夫すれば3畳でも問題なく利用できますが、整理整頓や工夫が苦手という人は3畳だと後悔する可能性があるのでご注意ください。
3畳のファミリークロークが適しているケース
- 収納するアイテムが少ない家族
- オフシーズンの衣類を保管できる場所がある
- キッチンやリビングを広くしたい
3畳のファミリークロークが適しているのは、3人家族もしくは保管する衣類が少ない4人家族です。4人家族で3畳は狭いと感じるかもしれませんが、オフシーズンの衣類をウォークインクローゼットなどに収納できるなら、ファミリークロークは3畳で十分です。
また、ファミリークロークよりもキッチンやリビングを少しでも広くしたいという場合にも、最低限の広さがある3畳のファミリークロークが適しています。収納力は少ないものの、タオルや下着など保管するアイテムを限定すれば、3畳でも狭く感じることはありません。
4畳ファミリークローク!着替えもできる
子どもの衣類が増えてくることを考えると、4人家族なら4畳のファミリークロークがおすすめです。4畳のスペースがあれば、衣類をすべて収納できるだけでなく、着替えスペースを確保することもできるなど、利便性が格段にアップします。
ただし、着替えは1人ずつ行う必要がありますし、子どもが高校生くらいになって自分で衣類を購入するようになると、狭さを感じることになるのも4畳のファミリークロークの特徴です。
衣類が溢れてしまわないように、各部屋に収納スペースを確保しておくと安心です。
また、着なくなった衣類や使わなくなったバッグなどを溜め込まずに、こまめに処分することも心掛けたいところです。余裕があるからといって、何も考えずに服を増やすと4畳でも狭く感じることになるので気をつけましょう。
4畳のファミリークロークが適しているケース
- 標準的な4人家族
- 衣類が多い3人家族
- ファミリークロークで着替えられるようにしたい
ファミリークロークの広さは1人1畳というのが基本的な考え方になりますので、4畳なら4人家族が適していることになります。ただし、衣類が多いと1人1畳では足りませんので、3人家族でも衣類が多い場合には4畳にしておくと安心です。
また、ファミリークロークを衣類の収納だけでなく、着替えスペースとしても利用したいというケースも4畳が適しています。ただし、衣類の管理をしっかりしていないと収納しきれなくなりますので、年に1回は保管する衣類の見直しをしておきましょう。
5畳ファミリークローク!大容量でたっぷり収納できる
5畳のファミリークロークがあれば、5人家族や衣類の多い4人家族でもゆとりを持って衣類を収納できます。スペースに余裕があるため、掃除機などの電化製品を保管しておくなど、ちょっとした倉庫のように使えるといった特徴があります。
また5畳もあれば2人くらい同時に着替えることもできるので、朝の準備で順番待ちする必要がなくなります。ただし、5畳くらいの広さになると大きな空間が必要になるため、十分な広さのある注文住宅でない場合には、1階にレイアウトするのが難しくなります。
その場合には2階や屋根裏部屋などに配置することになり、ランドリールームから遠くなるなど、家事動線が悪くなってしまいます。
なおかつ子どもが独立したあとは、ファミリークロークのスペースがほとんど使われなくなるなどのデメリットもあります。
5畳のファミリークロークが適しているケース
- 5人以上の家族
- 敷地面積が十分に広い
- リフォーム費用を積み立てる余裕がある
5人以上の家族がいるなら、ファミリークロークは5畳がおすすめです。ただし、1部屋分のスペースを必要とするため、敷地面積がそれなりに広いことが前提となります。無理して配置すると、他の部屋が圧迫されて狭くなるので注意が必要です。
また、子どもが独立して夫婦2人暮らしになると、5畳のファミリークロークはほとんど使われなくなります。そのような空間が暮らしの中心にずっとあると、どうしても動線が悪くなり、不便さを感じることになります。
それを解消するにはリフォームが必要になりますが、将来のリフォームのために費用を積み立てるだけの生活に余裕があるケースにも適しています。
6畳ファミリークローク!間取りの制約が大きくなる
ファッション関係の仕事をしていたり、大家族だったりしない限り、6畳のファミリークロークは広さを持て余す可能性が大きく、一般的な注文住宅としてはあまりおすすめできません。
しかも6畳も確保すると、他の空間がかなり狭くなるので、それなりの広さがある注文住宅でないと現実的ではありません。
もちろん広さを十分に確保できるのであれば6畳のファミリークロークでもOKですが、収納する衣類の量も多くなるので、管理能力も求められます。また、これくらいの広さになると、換気扇などの設備も必要になるため、費用も高額になります。
さらに単純に6畳確保できればいいというわけではなく、部屋の形状も重要になります。ファミリークロークとして使いやすい形状にしようとすればするほど、他の間取りの制約が大きくなり、理想の間取りから離れてしまう可能性があることも頭に入れておきましょう。
6畳のファミリークロークが適しているケース
- 6人以上の大家族
- 収納する衣類がとにかく多い
- 部屋数に見合うだけの敷地がある
6畳のファミリークロークが適しているのは6人以上の大家族や、仕事の関係などで衣類が多いというケースです。ただし1部屋分のスペースが必要になるため、単純に部屋数がひとつ少なくなってしまいます。たとえば一般的な注文住宅である40坪4LDKの家の場合、3LDK+ファミリークロークになります。
どうしても4LDKを維持したいなら、それに見合うだけの広さが求められるため、場合によっては土地探しからやり直さなくてはいけなくなります。6畳のように大きいサイズのファミリークロークを設置したいなら、それに見合うだけの敷地を確保しましょう。
ファミリークロークの広さを決めるときのポイント
ここまでの説明でファミリークロークの間取りについて、どれくらいの広さにすればいいのかイメージできるようになったのではないでしょうか。ここでは、そのイメージをさらに具体的にするために、広さを決めるときのポイントについて詳しく解説していきます。
これからファミリークロークのある間取りで注文住宅を建てる予定の人は、ぜひ間取りを検討するときの参考にしてください。
基本は1人あたり1畳で計算
ここまでも何度か説明してきましたように、基本的な考え方としては1人あたり1畳の収納スペースと考えましょう。3人家族なら3畳、4人家族なら4畳にしておけば、極端に広すぎたり、狭すぎたりせず、満足度が高いファミリークロークになります。
1畳では足りそうにないという人もいるかもしれませんが、子どもだと1人あたり0.5畳あればOKなので、4人家族なら親が3畳、子どもが1畳というバランスになるので問題なく収納できます。ただし子どもが成長するにつれて、必要となるスペースが広がっていきます。
しかも1人あたり1畳というのは目安に過ぎませんので、実際に衣類がどれくらいあるのか、子どもが成長したときに収納スペースが不足しないかなどを考慮して、自分たちに必要な広さに調整してください。
少しゆとりのあるサイズにする
1人あたり1畳が基本になるとお伝えしましたが、それでファミリークロークの収納スペースに余裕が無くなる場合には、少しゆとりのあるサイズに広げるか、手持ちの衣類を整理して新居に運ぶ衣類を減らしましょう。
ゆとりのないファミリークロークは視認性が下がってしまうため、存在に気付かれない衣類が出てきてしまいます。しかも風通しが悪くなるので、カビや虫食いなどが発生しやすく、衣類の寿命が短くなってしまいます。
そうならないためにも、間取りを決める段階で、空間にゆとりのある広さやレイアウトを意識してください。
複数の間取りを比較する
ファミリークロークの広さは、他の空間の利便性とのトレードオフの関係にあります。ファミリークロークを広くすれば、他の部屋が狭くなって居心地が悪くなったり、無理な生活動線になったりしてストレスを感じることになりかねません。
そうならないためにも、間取りがとても重要になってきます。同じ坪数の注文住宅であっても、間取りは住宅メーカーごとに異なりますので、検討段階ではとにかくたくさんの間取りを集めて、比較することが重要になります。
複数の間取りをチェックして、自分たちが理想とする広さで、なおかつ生活が快適になるように提案してくれる業者を見つけるようにしましょう。このとき1社ずつ間取り提案をしてもらうのは大変ですので、「タウンライフ家づくり」というサービスを利用するのがおすすめです。
「タウンライフ家づくり」は複数の間取りを作ってくれるサービスで、間取りの条件を伝えるだけで、全国の優良業者が個性を活かして間取り提案してくれます。しかも土地探しまでしてもらえるので、ファミリークロークの広さを優先した間取りにすることも可能です。
もちろん無料で利用できますので、ファミリークロークの間取りや広さで悩んでいるなら、まずは「タウンライフ家づくり」経由で間取り提案をしてもらいましょう。
宅配型トランクルームの利用も選択肢に入れる
衣類の量を考えたときに、どうしても広いファミリークロークが必要になるけど、敷地面積が狭くて物理的に難しいという場合には、宅配型トランクルームにシーズンオフの衣類を預けることも選択肢に入れてください。そうすることでファミリークロークの広さを2〜3畳に抑えることも可能になります。
もちろん費用が発生することになりますが、コンパクトなファミリークロークでも問題なくなるので、間取りの自由度も高くなり、注文住宅の満足度がアップします。無理に自宅だけで完結させようとするのではなく、宅配型トランクルームのような便利なサービスをうまく活用して、理想の注文住宅を手に入れましょう。
まとめ
ファミリークロークは広ければ広いほど便利になりますが、反対に住空間が圧迫されてしまうという悩ましい問題があります。このため狭すぎず広すぎず、ちょうどいい広さになるように間取りを決めておく必要があります。
基本となる考え方は1人あたり1畳で、あとは衣類の多さで調整すればOKです。多少狭くても、最近は宅配型トランクルームなどのサービスもあり、それらを活用すれば収納スペースがまったく足りなくて困るというようなこともありません。
とはいえ満足度の高い注文住宅にするには、暮らしやすい間取りであることも重要です。まずは「タウンライフ家づくり」を活用して間取りを提案してもらい、それらを比較しながら、自分たちにとっての理想の間取りに近づけていきましょう。
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